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地衣類、ミニマルな抵抗

ヴァンサン・ゾンカ  著

宮林寛  翻訳
大村嘉人, エマヌエーレ・コッチャ  他
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価格 \4,950(税込)         

発行年月 2023年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 392p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/生物学/植物学
ISBN 9784622096511
商品コード 1036721826
NDC分類 474.9
基本件名 地衣類
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2023年11月3週
書評掲載誌 日本経済新聞 2023/11/25、朝日新聞 2023/12/16、朝日新聞 2023/12/23、毎日新聞 2024/02/03
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036721826

著者紹介

ヴァンサン・ゾンカ(著者):(Vincent Zonca)1987年ディジョン生まれ。作家、美術評論家。リヨン高等師範学校で比較文学の博士号を得る。現在、在カナダ・フランス大使館書籍・グローバル討論部門の文化アタッシェ。2021年1月、本書を出版。文化や知識(哲学、人類学、植物学、都市計画、文学、現代アートなど)を組み合わせることで、エコロジーと人新世の現状を考察している。とりわけ「無視された生物多様性」、共生、里山、野生種、都市の自然に関心を持っている。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
宮林寛(翻訳):(みやばやし・かん)1957年生まれ。慶應義塾大学文学部教授を経て同大学名誉教授。専門は19世紀フランス詩とベルギー仏語文学。主な訳書にジル・ドゥルーズ『記号と事件 1972-1990年の対話』(河出文庫、2007)、マリ・ゲヴェルス『フランドルの四季暦』(河出書房新社、2015)、シャルル・ペギー『クリオ 歴史と異教的魂の対話』(河出書房新社、2019)、ナタリー・スコヴロネク『私にぴったりの世界』(みすず書房、2022)がある。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大村嘉人(他):(おおむら・よしひと)1970年静岡県生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士後期課程修了。博士(理学)。専門は、植物分類学(地衣類)。地衣類の進化、多様性、生態の研究とその学際的応用。現在、国立科学博物館植物研究部菌類・藻類研究グループ長。筑波大学グローバル教育院教授。地衣類研究会編集幹事。学術誌、専門書への寄稿多数、『街なかの地衣類ハンドブック』(文一総合出版、2016)など一般書も著している。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
エマヌエーレ・コッチャ(他):(Emanuele Coccia)1976年生まれ。イタリアの哲学者。フィレンツェ大学で中世哲学の博士号を得る。現在、パリの社会科学高等研究院(EHESS)准教授。著書にLa trasparenza delle immagini(2005)や、Angeli(ジョルジョ・アガンベンとの共編、2012)など中世の哲学・神学研究、近年は『植物の生の哲学 混合の形而上学』(勁草書房、2019)『メタモルフォーゼの哲学』(勁草書房、2023)など独自の生命哲学で注目を浴びている。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

内容

「本書は、地衣類を通じて、時や空間を超えて異なる世界あるいは文化を繋げようとしている。扉の先には、地衣類が紡ぎ出す様々な世界が広がっている。さあ、異国への旅が始まる。」
(大村嘉人)

「この本が打ち出したのは、一種の生物学的コミュニズムだった。時に「レプラ性」「膿疱性」「結節性」の生物として描かれ、植物でも、動物でもなく、単一体ですらない地衣類は、アイデンティティの分配規則を見直すように強いてくる。」
(エマヌエーレ・コッチャ)

「ヴァンサン・ゾンカは、まさに共生的な親密さのポプリを編み上げた。欲望と絶望のかさこそする表現が、ゆっくりと、控えめに、空気を呼吸するように、どのページにも忍び寄る。これほど題材に忠実な文学作品があっただろうか。地衣類の世界へようこそ!」
(ティム・インゴルド)

「地衣類は科学者のみならず、「共生」──ないし「寄生」──について考えるためのさまざまなきっかけを思想家たちに提供してきた。本書はそうした過去の言説にも立脚しつつ、人新世の時代における共生の問題をあらためて俎上に載せた、詩情豊かなエッセイである。」
(星野太)

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