理工学図書新刊ニュース　10月号

表面、界面を本質的に理解するための入門書。応用されるどの分野においても必要となる基礎を丁寧に解説。高度な数学を必要とせず、式の展開も省略せずに行われているため、数学が苦手であっても界面を学ぶことができる。豊富な具体例と文献により、学生だけでなく研究者にとっても大きな助けとなる。

安全を目指すためのヒューマンファクター解決へのさまざまなテクニック、技術、方法論を示す。また近年、安全におけるエラー防止の限界が実務界でも強く認識されており、本書ではヒューマンエラー防止を目的とした考え方だけでなく、現場力強化や安全管理システムなどについても解説。

が開発・販売しているSAS Baseに含まれているEG（Enterprise Guide）の操作解説書のシリーズで統計学における基礎事項から応用までを扱っている。本書では、保健・看護分野でよく利用されている統計解析手法の方法や結果の見方について説明を行っている。

2009年11月発行の『The R Tips 第2版 データ解析環境Rの基本技・グラフィックス活用集』の改訂版。改訂にあたって、データ解析の内容を抜本的に見直し、グリッドグラフィックスの章を削り、代わりにパッケージdplyr とggplot2

　確率論および確率微分方程式についての初歩から応用までを幅広く詳述。大学初年次の学習だけで必要な理論を読み解く。金融などのタイムリーな話題に絡めた応用面への解説も充実させ，知的経験の拡大を図った。【目次】解析学からの準備／確率論の基礎概念／ブラウン運動／伊藤の確率積分／確率微分方程式／他

　本書では主要なデータ分析法のひとつとして多変量解析法を中心に紹介し，さらに協調フィルタリング，PageRankアルゴリズム，非負値行列分解等の手法についても記述。データ分析法の原理を線形代数学的な観点から理解することを目的とし，各手法の原理を説明するのに必要な線形代数学，数理最適化，統計学の関連知識も同時に学習する。

　本書は確率微分方程式の解に焦点を当て，その常微分方程式的なダイナミクスとしての性質を中心に解説。さらにそれらの応用として，マリアバン解析との融合，経路の空間での無限次元解析への展開，数理ファイナンスへの応用についても言及。各概念の導入は平易になるよう工夫し，大数の法則や中心極限定理などを知らなくても読めるよう編集した。

　Ｒ言語の予備知識や統計学の知識なしで，Ｒ言語を楽しく使いながら統計学（主として古典的な統計学）の要点を学習できる入門書。【目次】Ｒで遊ぶ／統計の基礎／2項分布，検定，信頼区間／事件の起こる確率／分割表の解析／連続量の扱い方／効果量，検出力，メタアナリシス／相関／回帰分析析／他

　あのＯne Ｐointシリーズが統計学にも登場！シリーズ第一弾ではゲノムワイド解析（ＧＷＡＳ）から，レアバリアント解析などの遺伝統計手法までゲノムデータ解析を幅広く解説。これからゲノムデータ解析を学ぼうという初学者だけではなく，すでにこの分野の研究に従事している人でも見直せるよう，読みやすい形に編集されている。

　主にカルマンフィルタを用いた時系列解析の方法論と，データ解析の実践を解説。特に統計用フリーソフトＲを用い，多種多様な時系列データへの対応を念頭に置いた解析例や，具体的な解析コードを例示。身近なデータに対する解析例も盛り込むことで内容の理解を助け，状態空間モデルやカルマンフィルタを用いた実践的な解析までをも習得できる。

　数値化しづらいデータを本書では「定性的データ」と呼び質的データ，カテゴリカルデータのことを指す。主観的であると指摘されやすい定性的研究を客観的に解析するため，定性的情報を定量的情報に変換して分析するさまざまな方法を紹介。数式が理解しにくい部分は，Ｒでデータを分析することでその意味を理解できるように工夫し解説した。

本書は推計統計学のキモの部分に最速で到達することを目的としている。すなわち，なぜ推計統計学といえば正規分布のグラフが登場するのか，その計算方法，使い道などについて，腹の底から理解することをひとまずのゴールとしている。

素粒子物理を専門とし、さまざまな微分方程式と向き合ってきた著者が、微分方程式をキーワードに、独立した講義で学ぶ解析学、物理数学の主要テーマを概観。高校数学よりも進んだことがらや、大学で学ぶ物理とのかかわりなど交えて、ぐっと世界が広がる解析学の世界をコンパクトに描きます。

　本書は物質世界を探索する手法の1つであるミュオンスピン回転法を初学者にわかりやすく紹介。ミュオンを用いた実験手法の入門書。物性物理から素粒子物理に至る幅広い視野を学べる一冊。【目次】素粒子としてのミュオン／ミュオンビームの発生と輸送／物質中に停止直後のミュオンの状態／他

複雑で多様な生物に情報を付加するためには生物の物性に基づいて精密に計測する技術が必要である。本書は迅速かつ非破壊で計測できる光と音を用いて，生物からいかにして目的の情報を計測するかという実験手法を中心に紹介する。

　本書は，研究航海の策定からの任務遂行までの海洋科学の研究に必要な知識，海洋底科学が今後目指す方向性など，現場で活用できる一冊。【目次】海底地形／地球物理学探査で地層と海洋地殻を理解する／海洋底試料の採取／船上での記載と計測の流れ／海底堆積物・堆積岩の記載／海洋底火成岩の記載／他

今後、主流となると考えられる、熱電併給方式にスポットを当て、中でも実用化が進んでいる蒸気タービン発電、オーガニックランキンサイクル（ORC）発電、ガスエンジン発電の三つの方式を主に取り上げる。それぞれの技術解説のほか、経済性、導入事例も紹介。燃料である木質ペレット、木質チップの規格についても解説する。

ＣＯ２排出削減のため、ＣＯ２排出量と燃料費を同時に抑制する高効率な次世代火力発電への切換えが迫られている。次世代火力とされる発電技術には種々の方式とそれぞれ特徴がある。それらの技術開発が並行して進められて2025年までに段階的な実用化が目指されている。

具体的なシステムの技術・解析の手法である離散モデル・ネットワーク・確率モデルを紹介。離散モデルは、複雑システムの機構に即したモデル化が可能であること、離散モデルの展開であるネットワークモデルでは、定義、分析法、抽出法、生成アルゴリズムについて、確率モデルでは、システム分析に有用であるMarkov連鎖や待ち行列まで解説。

化学結合およびそれに関連する基礎知識について、数式をできるだけ使わずに、学問の重要な部分をイメージで理解し、技術者の素養を育てる本。数式が嫌いな人でも苦労することなく、知らず知らずのうちに化学結合を理解することができる。

物理化学は理論化学であり、すべての化学の基礎。本書は、その物理化学について、数式をできるだけ使わずに、学問の重要な部分をイメージで理解し、技術者の素養を育てる本。本書には、数式は四則演算を除けばほとんどない。その分をグラフや図表、イラストなどで補っている。数式が嫌いな人でも苦労することなく、知らず知らずのうちに物理化学の果実を十分に堪能することができる。

環境と共生する化学工業、汚染の発生とその影響を最低限に抑える方策に関する73項目を厳選して収載したリファレンス。“グリーン”技術や“持続可能な発展”のための戦略について、あらゆる分野を取り上げている。企業・大学・研究所から選りすぐりの原書執筆陣による実用性が高い内容。文献も充実。日本の現状や、最近の進展についても補足。

環境と共生する化学工業、汚染の発生とその影響を最低限に抑える方策に関する73項目を厳選して収載したリファレンス。“グリーン”技術や“持続可能な発展”のための戦略について、あらゆる分野を取り上げている。企業・大学・研究所から選りすぐりの原書執筆陣による実用性が高い内容。文献も充実。日本の現状や、最近の進展についても補足。

電気工事技術者向けの技術手帳で、ワイシャツや作業服の胸ポケットに入る大きさ( 縦145ｍｍ× 横90ｍｍ)で、見やすく書き込みやすい手帳。最大の特長は、日頃現場でも必要とする電気工事技術者向けの技術資料150頁。

自家用電気技術者向けの技術手帳で、ちょうどワイシャツや作業服の胸ポケットに入る大きさ( 縦145ｍｍ× 横90ｍｍ) で、見やすく書き込みやすい手帳。最大の特長は、自家用電気技術者向けの技術資料約150頁を収録。

電気工事の仕事ってどんな仕事？二種電工受験者等が具体的な職業イメージを持つために、実際の現場で活躍するイケメン電工男子をフィーチャー。得意とする分野によって仕事の内容は千差万別。キャリア設計とともに業務について多面的に考察することができる内容。プロとしての自覚と誇りをもって活躍する彼らのきっと虜になるはず。

　情報伝送システムは数多くの知恵が組み合わされて構築された複雑なシステムである。本書は大学工学部2年生程度の知識を持つ読者が，情報伝送システムの基礎を独学で学ぶための教科書となることを目指した。さらに，大学院生や通信技術の初学者が改めて学習したときに，システム設計へ応用するのにも十分に役立つ内容まで踏み込んで説明している。

本書は，工科系の学部・学科で学ぶ学生を対象とした光・レーザに関する入門書である。量子論による説明を避け，直感的イメージの構築を重要視し，レーザをツールとして活用するための必要最低限の項目に絞って記述されている。

電気は生活に浸透し，ますます高効率化が必要とされている。本書は電気の供給方法を定量的に考えられることを目的とし，発電から利用まで包括的に電気応用を学べるようにした。なお，第二種電気主任技術者試験に一部対応している。

本書は既刊本の「ポイントで学ぶ電気回路－直流・交流基礎編－，－交流活用編－」の内容に沿って電気回路の理解を深めるための総合的な例題・演習問題集であるが，標準的な内容で電気回路で学ぶ範囲を網羅し，独立しても学べる。