内容

目次

序　論　近代都市空間と〈民衆〉の都市経験 　　一　近代都市の形成――第一期 　　二　近代都市空間の展開――第二期 　　三　戦時の都市――第三期 第一部　「国民」形成と都市空間 　第一章　帝都東京 　　一　「文明化」の過程 　　二　文明の首都／首都の暗黒 　　三　郷友会の世界 　第二章　文明／野蛮／暗黒 　　一　野蛮の諸相／暗黒の光景 　　二　暗黒の「変容」 　第三章　『少年世界』と読書する少年たち 　　　――一九〇〇年前後，都市空間のなかの読者共同体―― 　　一　『少年世界』の世界 　　二　『少年世界』の「読者共同体」とその位相 第二部　モダニズムとナショナリズムの都市空間 　第一章　一九二〇年代，民衆文化とナショナリズム 　　一　地域の変貌と民衆意識 　　二　民衆文化の諸相 　　三　ナショナリズムと民衆意識 　　四　民衆文化の行方 　第二章　関東大震災のメタヒストリーのために 　　　――報道・哀話・美談―― 　　一　「全体」をつくり出す方法 　　二　「哀話」と「美談」の詩学 　第三章　都市構造転換期における堺利彦 　　　――選挙・市会活動・市民運動―― 　　一　東京市会議員選挙への出馬 　　二　東京市会の無産市議として 第三部　動員される都市空間 　第一章　モダニズムから動員へ 　　　――総力戦下，横浜民衆の動向―― 　　一　さまざまな「行事」と社会組織 　　二　動員と統合 　第二章　「母の国」の女たち 　　　――奥むめおの〈戦時〉と〈戦後〉―― 　　一　女性／生活／共同 　　二　戦時動員体制のなかの奥むめお 　　三　連続する生活／社会観 　付　論　近代日本都市史研究のセカンド・ステージ