古代技術史攷
横山 浩一 著
内容
目次
Ⅰ 刷毛目技法の研究――技術史の細部1 第1章 刷毛目調整工具に関する基礎的実験 はじめに 一 刷毛目調整工具に関する従来の諸説 二 刷毛目調整工具は一枚の板である 三 刷毛目が木目の擦痕であることの証明 1 樹種・木取りと刷毛目の形 2 年輪幅と刷毛目の条線幅 3 吟味と補足 おわりに 第2章 刷毛目技法の源流に関する予備的検討 はじめに 一 刷毛目技法出現の時期 二 縄文式土器に見る刷毛目類似の擦痕 1 土器の一部に残った木の擦痕 2 刷毛目に酷似した細密条痕 三 朝鮮無文土器・金海式土器の刷毛目 おわりに Ⅱ 叩き目の研究――技術史の細部2 第3章 須恵器の叩き目 はじめに 一 叩き締めの道具 二 叩き目のグループ分け 三 胴部側面の叩き目 四 胴部底面の叩き目 五 胴部側面の叩き目と底面の叩き目の重複関係 おわりに 第4章 須恵器に見える車輪文叩き目の起源 はじめに 一 種々の車輪文叩き目 二 車輪文の起源 おわりに 第5章 狸山A遺跡出土須恵器の渦巻文叩き目をめぐって 第6章 須恵器製作用叩き締め道具の新例――九州大学筑紫キャンパス内出土品―― はじめに 一 資料の記述 1 当て具1号 2 当て具2号 3 叩き板 二 考察 第7章 佐賀県横枕における大甕の成形技術――現存する叩き技法の調査―― はじめに 一 窯経営の概要 二 設備と用具 1 工房 2 轆轤 3 大甕の成形用具 三 大甕の製作工程 1 粘土の採取と調整 2 成形 3 乾燥・施釉・焼成 おわりに Ⅲ 考古学からの問い 第8章 “大化薄葬令”に規定された墳丘の規模について はじめに 一 『日本書紀』の原文 二 数値相互の関係 三 墳丘の高さと幅の比率 四 古墳の実例による検討 おわりに 第9章 古代の文献に見える「版位」とその実物 一 版位とは何か 二 版位の実物 三 版位の規格 四 常置の版位 1 常置の版と臨時の版 2 内裏常置の版 3 朝堂院常置の版 4 曹司その他常置の版 五 おわりに――ふたたび版位の実物について * 版位資料補遺 第10章 考古学とはどんな学問か 一 考古学の定義 二 考古学はなぜ必要か 三 考古学のむつかしさ 第11章 戦後五〇年の日本考古学をふりかえる 一 戦中から戦後へ 二 埋蔵文化財問題と考古学 三 研究視野の拡大 四 日本考古学と外部理論 補註 あとがきにかえて
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