公正としての正義・再説
田中 成明, ジョン・ロールズ 著
内容
目次
編者のまえがき はしがき 第一部 基礎的諸観念 政治哲学の四つの役割/公正な協働システムとしての社会/秩序だった社会の観念/基本構造の観念/われわれの探究の諸限定/原初状態の観念/自由で平等な人格の観念/基礎的諸観念の関係/公共的正当化の観念/反省的均衡の観念/重なり合うコンセンサスの観念 第二部 正義の原理 三つの基本的な要点/正義の二原理/分配的正義の問題/主題としての基本構造――第一種類の理由/主題としての基本構造――第二種類の理由/誰が最も不利な状況にあるのか/格差原理――その意味/反例による異論/正統な期待,権原,功績/生まれつきの才能を共同資産とみる見解について/分配的正義と功績についての総括 第三部 原初状態からの議論 原初状態――その構成/正義の環境/形式的な諸制約と無知のヴェール/公共的理性の観念/第一の基本的比較/議論の構造とマキシミン・ルール/第三条件を強調する議論/基本的諸自由の優先性/不確実性への嫌悪に関する異論/平等な基本的諸自由再訪/第二条件を強調する議論/第二の基本的比較――序論/公知性に属する諸根拠/互恵性に属する諸根拠/安定性に属する諸根拠/制限つき効用原理に反対する諸根拠/平等についてのコメント/結語 第四部 正義に適った基本構造の諸制度 財産私有型民主制――序論/政体間の基本的対比/公正としての正義における善の諸観念/立憲民主制対手続的民主制/平等な政治的諸自由の公正な価値/その他の基本的諸自由の公正な価値の否認/政治的リベラリズムと包括的リベラリズム――一つの対比/人頭税と自由の優先性についての覚書/財産私有型民主制の経済制度/基本制度としての家族/基本善(財)の指数の柔軟性/マルクスのリベラリズム批判に取り組む/余暇時間についての手短なコメント 第五部 安定性の問題 政治的なものの領域/安定性の問題/公正としての正義は間違った仕方で政治的か/政治的リベラリズムはいかにして可能か/重なり合うコンセンサスはユートピア的ではない/道理に適った道徳心理学/政治社会の善 註 あとがき 索引
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