ことばを使いこなすイギリスの社会
山本 麻子 著
内容
目次
はじめに―なぜイギリス人は「ことば」の問題にみな必死で取り組むのか― 第1章 多民族社会・階層社会の建前と本音 1 はっきりとした上下関係,シビアな雇用関係,しかし対等な言語 2 多様性,平等,敬意―建前の「平等」と本音の「差別」― 3 イギリス人にとってのコミュニケーションとはどういうことなのか―「総合力」としてのコミュニケーション― 4 自分の利益は「ことば」で守るという「共通認識」 第2章 教育現場でのことばの扱われ方 1 「英語」の絶対的優位とますます強まる「国語教育」への要求 2 授業中の話すことへの「革命的」変化 3 「教師だって報われたい」―常に創造性を要求される教師― 4 始業前や放課後に静かに語り合う「サークルタイム」の試み 5 「よくやった!」と「機会均等」―各々の貢献を認める教育と排除をしない教育― 第3章 2B?NT2B?―ことばをめぐるメディアの動き 1 「本はめったに読まない」発言の波紋 2 Lockwood Arrives @Wuth Hites.; Do ya fancy ‘im?―ケータイのことば,テレビタレントたちの話し方― 3 「テレビがない生活なんか考えられない」と言う子どもに BBCの会長はどう答えたか 4 テレビをベビーシッターにするな―高まる議論とさまざまなリサーチ― 第4章 家庭で話されることば,隣人・友人たちが使うことば 1 幼少期に培われる必要のある社会的スキルと言語スキル 2 ことばの発達に不可欠な大人と子どものインタラクション 3 イギリス人家庭と在英日本人家庭の「言語環境」 4 地域をあげてのリーディング・マラソン,全国暗唱チャリティ運動 5 隣人たちは地域の問題にどのように取り組んで解決したか―「草の根」のコミュニケーション術― 第5章 生きるためのことば(A Language for Life)―言語研究者からみたことばの役割 1 イギリスの問題は特殊な「国内問題」なのか 2 ウォッチドッグたちの警告―「抜粋ばかり読んで一冊を読み通すスタミナがなくなった…」― 3 「生きるためのことばをめざして」―どのメソッドがより効果的か…克明で膨大なリサーチの蓄積― 4 「公」のための言語研究―しっかりしたデータ,明確な結論,そして一般社会の厳しい評価― おわりに―ことばが人間を培うー 参考文献
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