ソクラテスはなぜ死んだのか
加来 彰俊 著
内容
目次
序 章 Ⅰ 問題――ソクラテスはなぜ死んだのか Ⅱ 資料について 1 プラトンの『ソクラテスの弁明』『クリトン』 2 クセノポンの『思い出』『ソクラテスの弁明』 第1章 告 訴――ソクラテスはなぜ訴えられたのか Ⅰ 告訴状 Ⅱ 2つの訴因――その真意は何か 1 第1訴因――不敬神(アセベイア)の罪 2 第2訴因――「若者たちを堕落させている」 Ⅲ プラトンの理解 1 「古くからの告訴人たち」 2 神託事件 Ⅳ 政治的背景 結び 第2章 裁 判――ソクラテスはなぜ死刑になったのか Ⅰ アテナイの裁判制度 Ⅱ プラトンの『弁明』 1 第1弁論――罪状に対する弁明 2 第2弁論――有罪確定後の量刑の反対提案 3 第3弁論――陪審員たちへの予言と死後の生への期待 Ⅲ クセノポンの理解 1 『思い出』(第1巻第1-2章) 2 『ソクラテスの弁明』 3 『思い出』(第4巻第8章) 結び 第3章 牢 獄――ソクラテスはなぜ逃亡しなかったのか Ⅰ 『クリトン』の記述について Ⅱ クリトンの勧告 Ⅲ ソクラテスの応答 1 ソクラテスの行動原則と生活信条 2 2つの同意事項――「正義の原則」と「正しい同意の原則」 Ⅳ 国家・国法との架空問答 1 国法の詰問 2 国家と親との「アナロジーの論」 3 説得か服従か 4 「同意の論」 5 逃亡は誰の益にもならぬ Ⅴ 国家・国法の役割は何か 1 国家・国法の登場の意味 2 国法の議論とソクラテスの主張 結び おわりに 注 あとがき 参考文献 索引
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