古寺巡礼 改版(岩波文庫 青144-1)
和辻 哲郎 著
内容
目次
改 版 序 一 アジャンター壁画の模写──ギリシアとの関係──宗教画としての意味──ペルシア使臣の画 二 哀愁のこころ──南禅寺の夜 三 若王子の家──博物館、西域の壁画──西域の仏頭──ガンダーラ仏頭と広隆寺の弥勒 四 東西風呂のこと──京都より奈良へ──ホテルの食堂 五 廃都の道──新薬師寺──鹿野苑の幻想 六 浄瑠璃寺への道──浄瑠璃寺──戒壇院──戒壇院四天王──三月堂本尊──三月堂諸像 七 疲労──奈良博物館──聖林寺十一面観音 八 数多き観音像、観音崇拝──写実──百済観音 九 天平の彫刻家──良弁──問答師──大安寺の作家──唐招提寺の作家、法隆寺の作家──日本霊異記──法隆寺天蓋の鳳凰と天人──維摩像、銅板押出仏 十 伎楽面──仮面の効果──伎楽の演奏──大仏開眼供養の伎楽──舞台──大仏殿前の観衆──舞台上の所作──伎楽の扮装──林邑楽の所作──伎楽の新作、日本化──林邑楽の変遷──秘伝相承の弊──伎楽面とバラモン神話──呉楽、西域楽、仮面の伝統──猿楽、田楽──能狂言と伎楽──伎楽とギリシア劇、ペルシア、インドのギリシア劇──バラモン文化とギリシア風文化──インド劇とギリシア劇──シナ、日本との交渉 十一 カラ風呂──光明后施浴の伝説──蒸し風呂の伝統 十二 法華寺より古京を望む──法華寺十一面観音──光明后と彫刻家問答師──彫刻家の地位──光明后の面影 十三 天平の女──天平の僧尼──尼君 十四 西の京──唐招提寺金堂──金堂内部──千手観音──講堂 十五 唐僧鑑真──鑑真将来品目録──奈良時代と平安時代初期 十六 薬師寺、講堂薬師三尊──金堂薬師如来──金堂脇侍──薬師製作年代、天武帝──天武時代飛鳥の文化──薬師の作者──薬師寺東塔──東院堂聖観音 十七 奈良京の現状、聖観音の作者──玄弉三蔵──グプタ朝の芸術、西域人の共働──聖観音の作者──薬師寺について──神を人の姿に──S氏の話 十八 博物館特別展覧──法華寺弥陀三尊──中尊と左右の相違──光明后枕仏説 十九 西大寺の十二天──薬師寺吉祥天女──インドの吉祥天女──天平の吉祥天女──信貴山縁起 二十 当麻の山──中将姫伝説──当麻曼陀羅──浄土の幻想──久米寺、岡寺──藤原京跡──三輪山、丹波市 二十一 月夜の東大寺南大門──当初の東大寺伽藍──月明の三月堂──N君の話 二十二 法隆寺──中門内の印象──エンタシス──ギリシアの影響──五重塔の運動 二十三 金堂壁画──金堂壁画とアジャンター壁画──インド風の減退──日本人の痕跡──大壁小壁──金堂壇上──橘夫人の廚子──綱封蔵 二十四 夢殿──夢殿秘仏──フェノロサの見方──伝法堂──中宮寺──中宮寺観音──日本的特質──中宮寺以後 解 説…………(谷川徹三)
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