ユダヤ人(岩波新書 B)
サルトル,J-P.(ジャン・ポール) 著
目次
Ⅰ なぜユダヤ人を嫌うのか ユダヤ人を嫌うのは自由だろうか──嫌う理由があるのだろうか──ユダヤ人を嫌うのはどういう人々か──凡庸、因習、事大主義──原始的暴力団──責任の無視──悪魔にされるユダヤ人──善玉、悪玉、聖戦──サディズム──殺人犯──人間の条件への恐怖 Ⅱ ユダヤ人と「民主主義」 抽象的民主主義の弱味──抽象的人間と具体的ユダヤ人──ユダヤ人の自覚を恐れる「民主主義者」 Ⅲ ユダヤ人とはなにか 人間の違いは、その状況と選択による──ユダヤ人の状況、人種、宗教、国家、歴史──状況の一致による共同体──同化を拒絶されたユダヤ人──常に脅かされているユダヤ人──ユダヤ人というレッテル──めくらにされたユダヤ人──歴史を取り上げられたユダヤ人──国賊でない証拠を求められて──不安な生活──正統でないユダヤ人の逃げ道──ユダヤ人の反ユダヤ主義──マゾヒズム、理性主義、批判精神──肉体観──「要領の悪さ」──金欲と功利主義──ユダヤ人の感受性と不安観──正統なユダヤ人──正統になっても問題は残る Ⅳ ユダヤ人問題はわれわれの問題だ 真の敵は反ユダヤ主義者──われわれの目標は具体的な自由主義──反ユダヤ主義の絶滅──反ユダヤ主義は階級闘争の神秘的・ブルジョワ的あらわれ──社会主義革命こそ必要──それまではどうすべきか──反ユダヤ主義に反抗する連盟を──反ユダヤ主義と国家社会主義──ユダヤ人の自由とわれわれの自由
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