エビと日本人(岩波新書 新赤版)
村井 吉敬 著
目次
プロローグ──なぜエビか? バナナとエビ なぜエビをとりあげるか? 歩く・見る・議論する 1 エビを獲る人びと──トロール漁の現場── 真珠とエビ──インドネシアの海で 「海の銀座」 雑魚はスコップで海へ 「トロール? 困ったもんだ」 漁民と日系企業 ナマコからエビへ──オーストラリアで エビ・タウンの前途は? 撤退するエビ開拓者ニッポン 「養殖に食われる」 2 エビという生き物──生態・種類・獲られ方── マングローブ林を歩いてみた クルマエビ属の生活史 エビの種類──私たちが食べているのは? さまざまなエビ漁法 日本のエビ漁 3 エビを育てる人びと──養殖をインドネシア・台湾に見る── 南スラウェシは〝エビ・ブーム〟 養殖漁民ラトンコさんの場合 村で進む商品経済化 集買人アリフィンさんに聞く 稚エビ漁民からエビ成金まで 許さんの養殖池──台湾のブラック・タイガー 「エビに翻弄される」──廖さんは語る 「クルマエビを安く食膳に」──藤永元作の夢 ブラック・タイガー養殖の成功 4 エビを加工する人びと──調味料づくり・殻剝き・箱詰め── 調味料トゥラシをつくる女性たち 「エビは寒い」──〝熱帯の南極〟で 日系冷凍工場の内側 サイズの国際規格 女工さんたちの賃金 日本へ──開発輸入と買付け輸入 5 エビを売る人、食べる人──この四半世紀に何が起きたか?── デパートの食料品売場で なぜ祝宴に?──エビ食の昔と今 エビフライ・天ぷら・チリソース… 自由化の後に──輸入急増の背景 コールドチェーンと冷凍食品の普及 商社・食品業界・スーパーの戦略 流通ルートはどうなっているか? 「南」は獲る人、「北」は食べる人 輸入食料品のトップに 第三世界との関係はこれでよいのか? エピローグ 「現場」情報を消費者に エビ輸入と第三世界 顔のみえる関係を あとがき
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