ルポ戦争協力拒否(岩波新書 新赤版)
吉田 敏浩 著
目次
はじめに 第1章 戦争のできる国へ イラク戦争と日本/日本も加害者/イラクと「満州」/テロ対策特措法の目指すもの/アフガニスタン攻撃に加担した日本/エスカレートする海外派遣の実態/多国籍軍参加が意味するもの/アーミテージ報告の危険性と圧力/改憲と集団的自衛権を望む声/独善的な「力の論理」/「国益」の名のもとに 第2章 自衛隊員は命令を拒否できるか 戦地に赴く自衛隊員/覚悟を迫る国家/派遣を断る選択肢が消えた/公表されない隊員の気持ち/自衛官たちの疑問・反対・葛藤/家族たちの不安・怒り/アンケートに寄せられた声/無視される自衛官の声/エスカレートする防衛戦略/増強される海外展開能力/米軍との連携強化/形骸化する専守防衛と自衛官の考え/隊員たちの「派遣拒否」/派遣命令は断れる/深刻化するいじめ・しごき・自殺/裁判になったいじめ自殺/自衛隊員は「人的資源」か/血と涙が流れる前に 第3章 有事体制を拒否する人びと 有事法制の本質/危機感を深める労働者/良心的戦争協力拒否/すでに始まっている民間人の「動員」/戦地出張の実態/「労働力は売っても命は売らない」/有事法制がらみの業務命令は拒否できる/自治体職員の「非協力宣言」/「国民保護」という空論/有事法制は国民を守ってはくれない/有事法制と国家総動員法の共通性/無防備地域宣言/既成事実をつくらせない/戦争協力拒否への決意 第4章 自由にものも言えない社会に抗して ビラ配布で逮捕/なぜかれらだけが/恣意的な言論弾圧/「立川から出ていけ」/異論を許さない空気/『赤旗』号外配布事件/奪われる言論と表現の自由/手遅れになる前に 第5章 戦争の加害者にも被害者にもならない 広がるイラク派兵違憲訴訟/平和的生存権/犠牲はやむをえないのか/「ネセサリー・コスト」/犠牲の上の「国益」/拍車がかかる海外派兵国家化/自分も「ネセサリー・コスト」に/安全圏から犠牲を強いる者たち/「予防自衛論」と「主権線・利益線論」の共通点/加害者にも被害者にもならないために あとがき 主要参考文献
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