沖縄現代史 新版(岩波新書 新赤版)
新崎 盛暉 著
内容
目次
はじめに 第一章 米軍支配下の沖縄 住民を巻き込んだ沖縄戦/平和憲法と米軍の沖縄支配/対日平和条約と日本復帰運動/米軍政下の沖縄/暴力的な土地接収/島ぐるみ闘争の爆発/砂川と沖縄の違い/安保改定と沖縄へのしわ寄せ/ベトナム戦争と沖縄/ 「反戦復帰」への転換/クローズアップされる沖縄返還/B52撤去闘争/沖縄返還とは何であったか 第二章 日本になった沖縄 苦渋に満ちた復帰/返還で沖縄に集中した米軍基地/米軍優先を認める「五・一五合意メモ」/混乱招いた日本政府の軍用地政策/反戦地主と公用地法/自衛隊配備への抵抗/うつろう「日の丸」/ 「革新王国」/一次振計と沖縄海洋博/新たな価値観を提起した「金武湾を守る会」/復帰に失望した民衆/地籍明確化をめぐる攻防/安保に風穴を開けた四日間/ 「安保タナ上げ論」/屋良県政から平良県政ヘ/ 「ガイドライン」と「思いやり予算」/ 「人は右、車は左」/政党、労組、運動の「一体化」/ 「全軍労」の名が消えた 第三章 焼き捨てられた「日の丸」 演習激化と嘉手納爆音訴訟/復活した米軍用地特措法/強制使用手続きの五段階/ 「五年間の強制使用」という裁決/一坪反戦地主運動の発足/変わる自衛隊観/六歳未満の「戦闘協力者」とは/ 「復帰してよかった」か/反復帰・反ヤマト/国際的軍事化の潮流のなかで/天皇訪沖と海邦国体/沖縄民衆の天皇観/強化された管理体制/沖縄をめぐる天皇の戦争責任/ 「日の丸」「君が代」と学校/紛糾した八六年の卒業式・入学式/二年足らずで全国並みに/読谷村で焼かれた「日の丸」/ 「強制使用二〇年」申請という暴挙/警察も介入した公開審理/嘉手納基地「人間の鎖」ヘ 第四章 湾岸戦争から安保再定義へ 「慰霊の日」休日廃止反対運動/条例案廃案後、海部発言で決着/ 「再契約拒否地主」対象に着手された強制使用手続き/湾岸戦争で問われた沖縄戦の体験/公告・縦覧代行と軍転法/公開審理で明かされた日米安保の変質/首里城の復元/ 「PKO訓練施設を沖縄に」の衝撃/非自民連立政権と沖縄/嘉手納基地爆音訴訟判決/相次ぐ米軍事故、そして核密約疑惑/宝珠山発言とP3C基地/宝珠山発言をめぐる攻防/軍転法と基地三事案/代理署名で対応が割れた革新市町村長/ 「平和の礎」への疑問 第五章 政治を民衆の手に 少女暴行事件の衝撃/知事、代理署名を拒否/運動の高まり/クリントン大統領の訪日中止/基地返還アクションプログラムと国際都市形成構想/県民投票条例制定ヘ/激しい駆け引き/ほとんどの市町村長が公告・縦覧を拒否/成立した県民投票条例/有権者の過半数が賛成した基地縮小/知事の公告・縦覧代行応諾/米軍用地特措法改定/名護市民投票の勝利/名護市長選挙から県知事選挙へ 第六章 民衆運動の停滞と再生 県政交代と新基地問題/ 「戦争をしない国家」から「戦争ができる国家」へ/沖縄サミットと民衆の動き/新基地建設へのプロセス/ブッシュ、小泉政権の登場/時代状況と民衆世論/辺野古の闘いと米軍再編協議/都市型戦闘訓練施設の建設/民衆無視の日米合意 あとがき 付表 略年表
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