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美しい日本の私~その序説~(講談社現代新書) 

川端 康成  著

エドワード.G・サイデンステッカ-  翻訳
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価格 \726(税込)         

発行年月 1991年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 74p
大きさ 18
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784061155800
商品コード 0194021181
NDC分類 914.6
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0194021181

内容

雪、月、花に象徴される日本美の伝統は、「白」に最も多くの色を見、「無」にすべてを蔵するゆたかさを思う。美の真姿を流麗な文章にとらえた本書は、ノーベル賞受賞記念講演の全文に、サイデンステッカー氏による英訳を付した、日本人の心の書である。

「山水」といふ言葉には、山と水、つまり自然の景色、山水画、つまり風景画、庭園などの意味から、「ものさびたさま」とか、「さびしく、みすぼらしいこと」とかの意味まであります。しかし「和敬清寂」の茶道が尊ぶ「わび・さび」は、勿論むしろ心の豊かさを蔵してのことですし、極めて狭小、簡素の茶室は、かへって無辺の広さと無限の優麗とを宿してをります。1輪の花は100輪の花よりも花やかさを思はせるのです。開ききった花を活けてはならぬと、利休も教へてゐますが、今日の日本の茶でも、茶室の床にはただ1輪の花、しかもつぼみを生けることが多いのであります。――本書より

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