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書評掲載

山躁賦(講談社文芸文庫) 

古井 由吉  著

堀江 敏幸  他
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価格 \1,650(税込)         

発行年月 2006年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 253p
大きさ 16
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784061984530
商品コード 0106073849
NDC分類 913.6
書評掲載誌 朝日新聞 2020/04/11、日本経済新聞 2020/11/21
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0106073849

内容

確かなものに思われた日常の続きをふと見失った「私」は、病み上がりのけだるい心と体で、比叡高野等の神社仏閣を巡る旅に出る。信仰でも物見遊山でもない中ぶらりんの気分で未だ冬の山に入った「私」を囲み躁ぐ山棲みのモノ達――。現在過去、生死の境すら模糊と溶け合う異域への幻想行を研ぎ澄まされた感覚で描写。物語や自我からの脱出とともに、古典への傾斜が際立つ古井文学の転換点を刻する連作短篇集。


日常を見失い山を彷徨う「私」 古の「歌」と同行二人

確かなものに思われた日常の続きをふと見失った「私」は、病み上がりのけだるい心と体で、比叡高野等の神社仏閣を巡る旅に出る。信仰でも物見遊山でもない中ぶらりんの気分で未だ冬の山に入った「私」を囲み躁ぐ山棲みのモノ達――。現在過去、生死の境すら模糊と溶け合う異域への幻想行を研ぎ澄まされた感覚で描写。物語や自我からの脱出とともに、古典への傾斜が際立つ古井文学の転換点を刻する連作短篇集。

古井由吉
とにかく闊達に自在に、かつ無責任に、書いたものだ。こんなに伸びやかに書けるという幸運に、最晩年までもう一度、恵まれるだろうか、と今では自分でうらやんでいる。軽快に筆が運んだはずだよ、だって半分以上は本人の筆というよりも、古人が著者の愚鈍さに業を煮やして、それでもその思慕の情をいささか憐れんで、使いの者を送り、下手の筆をふんだくって、なりかわって書かせたのだから、とつぶやきたくもなる。――<「著者から読者へ」より>

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