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書評掲載

蒼穹の昴<1>(講談社文庫)

浅田 次郎  著

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価格 \792(税込)         

発行年月 2004年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 377p
大きさ 15
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784062748919
商品コード 0104088730
NDC分類 913.6
書評掲載誌 日本経済新聞 2014/03/02、日本経済新聞 2015/05/17、日本経済新聞 2017/09/02
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0104088730

内容

極貧の少年に与えられた途方もない予言 そこに「希望」が生まれた
魂をうつベストセラー大作待望の文庫化!

汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう――中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児(チュンル)は、占い師の予言を信じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀(ウェンシウ)に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた2人を待ち受ける宿命の覇道。万人の魂をうつベストセラー大作!

もう引き返すことはできない。春児は荷台に仰向いたまま唇を噛んだ。満月に照らし上げられた夜空は明るく、星は少なかった。「昴はどこにあるの――」誰に訊ねるともなく、春児は口ずさんだ。声はシャボンのような形になって浮き上がり、夜空に吸いこまれて行った。途方に昏(く)れ、荒野にただひとり寝転んでいるような気分だった。「あまた星々を統べる、昴の星か……さて、どこにあるものやら」老人は放心した春児を宥(なだ)めるように、静かに胡弓を弾き、細い、消え入りそうな声で唄った。――<本文より>

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