新編日本古典文学全集<75> 近松門左衛門集(2)
鳥越 文蔵,
山根 為雄,
長友 千代治,
大橋 正叔,
阪口弘之
著
発行年月 |
1998年05月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
669p |
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大きさ |
23 |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784096580752 |
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商品コード |
0198024674 |
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NDC分類 |
918 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0198024674 |
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内容
近松の世話浄瑠璃の魅力を存分に伝える心中物と姦通物14編を収載。
元禄十六年に上演された近松の『曾根崎心中』は、大阪で起きた醤油屋の手代と遊女の心中事件を題材に取り入れた人形浄瑠璃。これが大当たりを取り、以後、近松は市井の事件を題材としたいわゆる世話物を作り続け、数々の傑作を生み出します。 「この世のなごり。夜もなごり。死にに行く身をたとふれば……」という情緒てんめんたる道行文の『曾根崎心中』は、人間の破滅の原因を、それまでの世話狂言のように金銭のトラブルに求めないで、男女の一途な愛情ゆえとするという、画期的なアイデアの芝居でした。評判に意を強くした近松は、人間関係の複雑化、主人公の内面性の深化と作劇法に磨きをかけ、リアルな表現や演出に創意工夫を加えていきます。『心中天の網島』『堀川波鼓』『心中宵庚申』『鑓の権三重帷子』など、今でも歌舞伎や映画などでなじみ深いこれら世話物こそは、この天才芝居作者の独創をいかんなく発揮しているものです。 『近松門左衛門集』は(1)と(2)で、近松の世話浄瑠璃全二十四編を収録し、新しい注釈と口語訳を施しました。