内容

目次

序―古い酒袋に新しい酒を 由良　隆 第I部　植物の環境応答と耐性のメカニズム 1．温度ストレスの適応機構 概説　村田紀夫 低温ストレス応答のシグナル伝達　鈴木石根・村田紀夫 低温ストレスと植物脂質の生合成　市原謙一 植物の低温適応における生体膜脂質脂肪酸の生理的役割　村上雄樹・射場　厚 熱ショック応答の分子機構　高橋　卓・米田好文 シアノバクテリアの低分子量熱ショック蛋白質　福澤秀哉 2．乾燥，塩ストレスと環境応答 概説　篠崎一雄 乾燥，塩ストレス応答性遺伝子の機能とシグナル伝達　片桐　健・楠城時彦・篠崎和子・篠崎一雄 植物における乾燥応答性遺伝子発現と乾燥耐性　中島一雄・安部　洋・春日美江・篠崎和子・篠崎一雄 酵母の浸透圧応答　前田達哉 耐塩性と適合溶質の機能　中村敏英・高倍鉄子 塩耐性植物のエンジニアリング　林　秀則・坂本　敦・村田紀夫 3．活性酸素，強光，弱光に対する応答 概説　浅田浩二 植物の活性酸素消去系の遺伝子発現とストレス耐性　森田重人・田中國介 光酸素ストレスを回避する分子機構　真野純一・浅田浩二 光・酸素毒耐性植物のエンジニアリング　重岡　成・田茂井政宏・宮川佳子 大気汚染ガス傷害・耐性の分子機構　佐治　光 弱光応答とフィトクロム　長谷あきら 4．栄養と環境適応 概説　柴田大輔 窒素栄養と植物遺伝子の発現調節　榊原　均・杉山達夫 リン酸応答遺伝子群の機能　光川典宏・柴田大輔 植物の硫黄栄養環境に応答した遺伝子発現制御機構　藤原　徹・粟津原元子・柴垣奈佳子・大鎌直子 硫黄吸収同化系の分子制御とエンジニアリング　高橋秀樹・野路征昭・斉藤和季 微量必須金属元素欠乏と遺伝子発現　高橋正昭・藤本　直・佐々木康二 5．病原菌に対する応答と耐性機構 概説―病原菌シグナルの認識と遺伝子対遺伝子説　山田哲治 植物病原菌と防御機構　山田哲治・白石友紀・一瀬勇規・豊田和弘 高等植物におけるエリシターによる過敏感細胞死誘導と防御遺伝子発現　鈴木　馨・進士秀明 エリシター受容体　伊藤ユキ・渋谷直人 植物の耐病性発現の分子機構　白須　賢 耐病性遺伝子の機能　片桐文章 6．傷害に対する応答 概説　大橋祐子 傷害応答におけるシグナル伝達　瀬尾茂美・伊藤直子・大橋祐子 傷害応答にかかわる遺伝子の発現調節　原　光二郎・佐野　浩 植物の傷害応答に関与するプロテインキナーゼ　宇佐美昭二 第II部　植物の環境応答と耐性のメカニズム 現状と展望　山本雅之 1．異物代謝系の発現制御機構 概説　山本雅之　 異物代謝系第2相酵素群の発現制御機構　伊東　健・山本雅之 異物代謝系第1相酵素群の発現制御機構　川尻　要・生田統悟 ダイオキシン毒素の発現メカニズム　三村純正・藤井義明 親電子試薬に対する細胞の応答　石井哲郎・伊東　健 転写因子Pap1によるストレス応答遺伝子発現制御　吉田　稔・登田　隆・堀之内末治 2．酸化ストレス応答系の発現制御機構 概説　岡本　尚 生体の酸化ストレス応答と転写因子NF-κBのシグナル伝達制御　岡本　尚 細胞内エフェクター分子としての活性酸素とチオレドキシンおよびRef-1　広田喜一・西山　晃・淀井淳司 環境応答と非レセプター型チロシンキナーゼ　中島　泉 酸化ストレスと転写制御――転写因子AP-1を中心に　野瀬　清 3．ストレス応答系の発現制御機構 概説　永田和宏 高等動物における熱ショック応答のシグナル伝達機構　田辺真佐子・中井　彰 UPR（unfolded protein response）経路を介した小胞体ストレス応答　森　和俊 感染とストレス蛋白質　久枝　一・姫野國祐 体温調節とそのメカニズム　竹内研一・梅田真郷 分子シャペロンによる細胞機能制御　南　康文 4．低酸素応答系の発現制御機構 概説：ハイポキシア　十川和博 動物における低酸素応答の分子機構　十川和博 エリスロポエチンと低酸素応答系　今川重彦 虚血ストレスに対する負荷応答　小川　智・小澤健太郎・堀　修 5．環境適応とその破綻と疾患 概説　諸橋憲一郎 内分泌撹乱物質　諸橋憲一郎 環境因子と細胞周期　河邊拓己 環境応答とがん制御因子p53　山本健一 環境応答・適応と疾患におけるMAPキナーゼファミリーの役割　金　勝慶 紫外線と細胞応答　森田明理 アトピー過敏症―アレルゲン特異的IgEトランスジェニックマウス　久保秀一・松岡邦枝・烏山　一 化学物質過敏症　齋藤　健・佐々木浩子・藤田博美