内容
本書は1995年、食品衛生について初めて学ぶ人のために概論的に編述されたものである。以来、食品衛生上の知識を習得する上で、難解とされるような箇所についても、図、表など至近な例が豊富に用いられており、理解しやすいとの評価を得てきた。従って、遂年にわたっても部分的な訂正を加えながら増刷を重ねてきた。
しかし、食品衛生法の改正に伴い、食品添加物についても、天然品と合成品も同種のものについては、区別しないなど基本的な見直しが行われている。さらに、環境汚染、放射能被爆など食品衛生を取り巻く新たな課題も加わってきている。また、2000年から「第六次改定日本人の栄養所要量」の施行運用により、本書の関連の表、図および記述についても整合が必要となってきた。これらのことより、今回改訂するに至った。