意識の認知科学~心の神経基盤~(認知科学の探究)
苧阪 直行 著
内容
目次
第1章 意識のワーキングメモリ仮説 1-1 はじめに 1-2 ワーキングメモリとはなにか 1-3 ワーキングメモリにおける情報の保持と処理 1-4 短期記憶との関わり―リセットの役割 1-5 ワーキングメモリの生物学的意義 1-6 ワーキングメモリのモデル 1-7 ワーキングメモリの階層と脳内機構 1-8 ワーキングメモリと意識の3階層モデル 1-9 視覚ワーキングメモリの二つのストリーム 1-10 言語ワーキングメモリ―高次ワーキングメモリ 1-11 ワーキングメモリ容量と課題負荷―分散と収束 1-12 言語ワーキングメモリの個人差を測定する 1-13 fMRIによる解析 1-14 「達成」としてのワーキングメモリとクオリア 参考文献 第2章 グローバルワークスペース理論の神経モデル-意識の認知神経科学 2-1 理論とデータ 2-2 劇場のメタファ 2-3 脳とグローバルワークスペース(GW)理論 2-4 感覚的意識 2-5 内言,心的イメージとワーキングメモリ 2-6 注意のスポットライト 2-7 感覚体験のコンテキスト 2-8 自己システム 2-9 意識と脳 2-10 放送 2-11 皮質の構造 2-12 現在のネットワーク・モデルの問題点 2-13 要約:意識は脳内の協調的な空間的時間的活性化パターンから生まれる 参考文献 第3章 意識というパズルを考える-意識の神経基盤の基礎理論 3-1 はじめに 3-2 意識の一般理論の基本仮定 3-3 大脳皮質と意識の内容 3-4 盲視と意識 3-5 認知状態としての「覚醒水準」 3-6 拡張視床網様体賦活系の構造 3-7 視床網様核と選択的注意 3-8 注意と意識:グロ-バルワークスペース・システムとしてのERTAS 3-9 競合がグロ-バルな注意をもたらす 参考文献 第4章 意識の神経基盤 4-1 はじめに 4-2 要約 4-3 図式の再考 4-4 意識のキネマティックス(運動学) 4-5 意識の流れと内容 4-6 なぜ言語は皮質の側性化をともなうのか 4-7 内的な再帰性求心情報とクオリア 参考文献 第5章 最近の意識研究―哲学的,理論的,経験的観点から 5-1 野党 5-2 野党を丸腰にする 5-3 現象的クオリア:理論とデータ 5-4 意識と注意:理論データ 参考文献 第6章 注意と意識-名のみの区別を越えて 6-1 はじめに 6-2 注意と意識のつながり 6-3 注意と意識の区別 6-4 意識の神経機構:答はなし 参考文献 第7章 知覚的体制化の神経機構 7-1 感覚と知覚 7-2 両眼闘争:両眼間競合か,刺激間競合か 7-3 あいまい刺激に対する初期視覚皮質の細胞の応答 7-4 下測頭皮脂の神経細胞応答 7-5 神経細胞と知覚 参考文献 第8章 微小管での量子計算―意識の神経細胞内相関物か 8-1 意識とその神経相関物 8-2 意識体験の「ハードプロブレム」へのアプローチ 8-3 「神経主義」の誤り 8-4 汎経験主義 8-5 量子論 8-6 客観的収縮 8-7 微小管と細胞骨格 8-8 マイクロチューブルの量子状態 8-9 統合された客観的収縮と認識:意識的「いま」,バインディング,認知と自由意志 8-10 結論 付録 参考文献 第9章 脳と量子過程―意識の科学的基盤 9-1 はじめに 9-2 認識論からの疑問:なぜ量子過程なのか 9-3 脳の新皮質のはたらき 9-4 量子的および古典的脳ダイナミックス 9-5 量子トリガーモデル 9-6 神経コヒーレンス 9-7 結論 参考文献 索引
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