内容
現代の情報化社会ではデータの蓄積と運用が非常に重要で、それらのデータ解析が企業経営の命運や研究業績の正否を決するといっても過言ではありません。集められるデータは宝の山ではありますが、そのままにしていてはその山に埋もれてしまい、何の成果も得られなくなってしまいます。巨大なデータ群をうまく使い、真に有用な「宝」を掘り出して活用するには数々の技術が必要となるのです。データマイニング(データベースからの採鉱)とはこのような技術を総称したものであり、現代社会を生き抜くために必須のコンセプトとなっています。実社会では既に、保険の設計・コンビニの品揃えや棚への配置決定・ダイレクトメールの送付先選定など、非常に身近なところで活用されています。
データマイニングには多くの切り口と手法がありますが、本書ではデータサイエンスの枠組みにおいて主に計算機とデータベース技術の観点から、その基本的な手法について述べ、実際のデータマイニングの設計と応用を紹介しています。