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心不全~臨床に必要な知識と実践~ 

沢山俊民, 川井信義  著

 絶版
       
価格 \9,680(税込)         

発行年月 1996年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 201p
大きさ 26
ジャンル 和書
ISBN 9784498036741
商品コード 0196057094
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0196057094

内容

本書は日常で最もよく遭遇する病態のひとつでありながら,その理解と対応が難しい本症の臨床での実際をわかり易く,具体的に解説したものである. 病歴,身体所見,検査所見のとり方,鑑別診断,心機能の評価法,心エコーによる診断から治療,管理までを実際の例,写真を多用してプラクティカルに示している.随所に用語や概念などを脚注の形でコメントし,又,ケーススタディのQ&Aで診断・治療の応用力の育成を図るなど,その基本から実践までが平易に身につくよう著されている.まえがき 心血管系に著明な異常が生じれば,遅かれ早かれ心不全という病態に陥る.そこにはあらゆる心疾患や内分泌系の異常が包括される.そのような基礎疾患の多様性に比し,臨床像には多くの共通点があるので,診療の要点をつかむことは決して困難なことではない. 心不全は古典的には,心室の収縮力が低下するために生じると考えられ,したがって治療は強心薬と利尿薬が中心であった.その後,左室の収縮は悪くなくても,拡張機能の異常によって心不全が起こり得ることが知られるようになった.また圧受容器を介した,交感神経系およびレニン−アンジオテンシン系などの体液性因子によって,血圧が維持されることも知られた.しかしその代償機構が過度に働くと,心筋を傷害することが判明して,利尿薬,血管拡張薬などの左室の負担を減らす減負荷療法が,心不全治療の中心になった.カテコラミンおよびPDE阻害薬などの強心薬は,不全心のエネルギーを枯渇させ,一方では細胞内カルシウムイオンを増加させ不整脈を生じやすくさせる.そのためかえって心不全患者の予後を悪くすることが判明した.そして近年,組織のアンジオテンシンIIが,心筋に加わる負荷に対して細胞を肥大させ,コラーゲン線維を増やす適応現象が生体に不利に働く事実も判明した.その結果,アンジオテンシンIIを抑制することが,心不全患者の予後の改善に重要であることがわかって,ACE阻害薬が心不全治療薬として脚光を浴びた.さらにいくつかの新しい強心薬には期待がもたれているが,生命予後を改善するかどうかは将来の課題である. 心不全の臨床においては,生理学的異常を迅速かつ正確に捉えることが特に重要である.そのような生理学的な変化を実際に目で追えることは,循環器診療の最も興味深い面であるといえる. 本書は臨床医を始め,医学生や実地医家,さらに臨床研究を志す人を対象に心不全の解説書として書かれた.内容は机上の空論とならないために,実例を用いて解説し,特に心エコー図はそのアトラスとしても用いられるように図を豊富にした.また初学者にも理解されやすいように,各所に脚註を設けて用語解説に努めた. 臨床医は心不全患者を目の前にして,4種類のcommon technic(問診,身体所見,心電図,胸部X線写真)によって,その重症度,基礎疾患に関して大体の診断を下せるはずである.さらにベッドサイドにおける心エコー図,心機図などの非侵襲的検査の威力は甚大である.したがって本書では,これらの基本的手技の解説に重点を置き,たとえ立派な理論でも臨床で応用が不可能なものや,心不全患者に侵襲の多い手技は割愛した. 本書が循環器診療に従事する読者諸兄姉の心不全に対する理解と診療の助けになれば,この上ない幸いである. 最後に本書は多くの人々の協力のもとに完成された.特に近畿大学第四内科の長坂行雄助教授には,肺循環について,多くの貴重な助言をいただいた.さらに清恵会病院生理検査室の技師諸氏には,忍耐強く良い記録を得ることに協力していただいた.また出版を進めていただいた中外医学社の荻野邦義氏,秀島悟氏および森本俊子氏視に感謝する.1996年2月著者

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