内容
I章を導入部とし、II章では、映像のつくりだす市場やコミュニティと、現地で実際に形成される市場やコミュニティとの関係を考える。III章では、芸術文化によるまちづくりに焦点をあわせ、固有の情報を発信するネットワークの発展過程を芸術文化活動を中心に解明する。IV章では、地域文化産業財、生活文化サービスなどのノウハウの形成、蓄積、継承、発展のしくみを総合的に解明して、文化と産業によるまちづくりの基本的な原理を解明する。V章では、地域の固有価値が現代における産業として再評価される過程を総合的に検討し、東京一極集中の是正が東京の内外からどのようにして展開し得るかを明らかにする。VI章では、まちおこしの伝統ある地域を見直すことによって、広域的な文化と産業によるまちづくりの基本的な方向を吟味する。そして最後に、現代のIT革命時代における芸術文化情報の意味を、過去、現在、未来の視点から位置づけを試みる。