心理学と人類学~心理学の立場から~
G.ヤホダ 著
内容
目次
日本語版に寄せて はじめに 序論 なぜ人類学を取り上げるのか 第Ⅰ部 学問的背景について 1章 共通の根源 人間精神および社会制度の進展をめぐって 心理学と人類学とのつながり 英・米・仏の人類学 2章 人類学者と心理学 親心理学と反応心理学の人類学 心理学、人類学の研究戦略 心理学的説明と社会学的説明の相補性 3章 人類学の技能とその科学性 エミック・アプローチとエティク・アプローチ 人類学的方法 当初のフィールド研究の印象 フィールド研究の深化──ミドルトンのルグバラ族研究を例として フィールド研究による社会・文化体系のモデル構成 第Ⅱ部 主として社会的・情動的側面について 4章 心理人類学パーソナリティ 「文化とパーソナリティ」研究──心理人類学の系譜 心理人類学と精神分析 アカデミックなパーソナリティ理論の欠点──「羨望」を例として 精神分析の長短 パーソナリティ形成と栄養不良状態──イク族とクオラ・インディアンの例 5章 社会化 世界における社会化の多様性と共通性 社会化の過程 土着のパーソナリティ概念 HRAFに基づくパーソナリティ研究──ホワイティングらの研究 離乳や食物に関する慣行 補遺?全体比較的方法の方策 6章 社会行動 社会心理学の個人主義的傾向 集団における社会行動の人類学的アプローチ──親族構造の分析 ネットワークの分析 「没個性化」の多様性 知覚における文化的要因 あいさつの研究 社会行動への人類学的アプローチ 第Ⅲ部 主として認知的側面について 7章 古典的な錯誤──「呪術的」思考と「呪術的」思考体系 「呪術的」所信や慣行──バンバラ族の例 呪術理論の二つの系統 二つの系統の混同 8章 パーソナリティと象徴論についてのバンバラ族の見解 バンバラ族の集合表象の象徴性 9章 集合表象と個人的思考 レヴィ・ストロースの集合表象論 ホールバイクの未開的思考体系論 10章 「自然的」分類と象徴的分類 民族内分類 認識人類学的分類 民族科学的分類 象徴的分類──「左右」のもつ象徴的意味を中心として 食事の禁止の象徴的意味 「異例」のもつ象徴的意味 結論 よりよい理解に向かって 訳者あとがき 引用文献 謝辞 事項索引 人名索引
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