内容
「RAのリハビリ研究会」の編著によってまとめられた難渋症例集.慢性関節リウマチは,症状が刻々と変化,進行し,障害像の把握も極めて困難である.わが国ではリウマチのリハビリテーションに関する症例報告数が少なく,とりわけ困難な症例を正面から捉えた報告はほとんど発表されないのが現状である.本書は長年リウマチのリハビリテーションを実践しながら,具体的な議論を積み重ねてきた研究会の会員病院・施設がそれぞれ難渋した症例を持ちより,症例報告→研究会全体での議論→主治医のコメントという一連の流れで整理したものである.困難な例,失敗した例から,リウマチ・リハの現状と課題が浮き彫りにされる.