内容
本書は,5人の著者による「Six Perspectives on Theory for the Practice of Occupational Therapy」の翻訳である.原著者らのユニークな編集と4人の日本の作業療法界の実力者達のこなれた訳文によって,とくに理解に苦しむ,難しい理論がわかりやすく解説され,読者は迷わずして「作業療法」の世界に魅了される.専門外の読者にとっても,「作業療法」の全体像をつかむ格好の入門の書として役立つ.フィドラー,ロレンス,ライリー,モゼイ,エアーズ,キールホフナーという6人の理論家の生き方や考え方がその個人の理論づくりに,どのように結びついていったかを丁寧に,本人の言葉も加えて示されており,「研究者」の実像が鮮明に迫力をもって浮かび上がり,読む者を納得させてくれる.