内容
電気通信の発達による情報通信の高度化は、より良い社会をもたらすと信じられて来たが、大量・高速に流通する情報のあり方が、逆に人間性の喪失、社会の不安定化などの原因にもなってきている。21世紀では、個性が尊重され、すべての面で調和がとれ、夢にあふれる人間社会となることが望まれる、そのためには、あらゆる人、あらゆる社会と「こころ」が通じるコミュニケーションが不可欠である。本書は、東北大学電気・情報系が人間性豊かな「個性の輝くコミュニケーション」の実現を目指し、21世紀におけるコミュニケーションの夢を発信すべく企画したもので、2001年5月に開催したシンポジウムの講演内容を中心にまとめたものである。