内容
ポストコロニアル研究では文化の違いや、周辺化、排除に焦点を当て、西洋の様々な人種的少数派の生活や状況、世界中の地域/土地固有の在り方にも西洋の伝統から異なるものとして平等に目を向けます。この分野は過去40年間発展を続けており、ポストコロニアル文学史を紐解く用語をまとめる必要性が高まっている中、本書は同分野の総括的な資料となります。特に重要な民族的伝統とともに、より相対的な視点からも地域ごと、テーマ別にまとめているので、ポストコロニアル文学史を多面的にとらえることができます。本書は現段階での研究のまとめとして有益であり、この研究の将来につながる礎となるでしょう。
<特徴>
・ポストコロニアル文学史研究を包括的にまとめた資料です。
・幅広い地域、テーマに対して多様な批評的アプローチをとっています。
・アジア、アフリカ、南・北・中央アメリカ、ヨーロッパ、オーストララシアの文学をカバーしています。