The Cambridge History of Canadian Literature. hardcover 810 p., 13 halftones 2 maps.
内容
本書は、カナダ先住民の著作からマーガレット・アトウッドまで、英語及びフランス語で書かれたカナダ文学の歴史をその起源から解説しています。各巻では複数の著者の評論を収録しており、1960年代以降の作品に主に注目し、多文化的な著作や土着の作品、ポピュラー文学、英語使用者とフランス語使用者の文化の相互作用といったトピックに焦点を当てています。小説、戯曲、詩といった確立されたジャンルと同様に、エッセイ、環境文学、ライフライティング、ジャーナリズム、漫画といったこれまであまり注目されてこなかった著作の形態や、詩的小説(poetic novel)といった伝統的なジャンルの区分を越えた領域についても議論がなされています。本書は、国際的に著名な研究者によって執筆されており、フランス語の主要なジャンルについて議論したセクション、歴史的・文学的・文化的な出来事に関する詳細な年表、英語・フランス語の批評をカバーした広範な参考文献録なども掲載し、読者の利便を図っています。