Charles-Louis de Secondat, Baron de Montesquieu(International Library of Essays in the History of Social and Political Thought)
内容
啓蒙期フランスの哲学者であるモンテスキュー(1689‐1755)は、さまざまな独創的な政治思想・社会思想を産み出し、その鋭い洞察は思想史に大きな影響を与えてきました。本書は、著名な専門家によって執筆された評論を収録しており、その中で、モンテスキューの思想が、フランスの啓蒙主義期の政治思想、憲法思想、宗教思想に与えた重要な側面について考察しています。具体的には、『ペルシア人の手紙』や『ローマの隆盛と衰退の原因についての考察』といった著作について、また、主著でもある『法の精神』において、自然法、政治形態、イギリスの立憲主義、宗教、商業、国際関係、歴史哲学といったテーマについて彼の示した見解について、中心的に議論が展開されています。収録論文の背景を詳細に説明した解題や、参考文献録も収録されており、本書は、モンテスキューの政治思想に関する学術的なレファレンスとして最も信頼できるものとなっています。テネシー大学チャタヌーガ校の政治学の教授で、モンテスキュー研究の大家であるDavid W. Carrithersによって、本書は編纂されています。