人種の表象と社会的リアリティ
竹沢 泰子 著
著者紹介
内容
目次
総論 表象から人種の社会的リアリティを考える 竹沢泰子 Ⅰ 人種とジェンダー・セクシュアリティ・階級の交錯 1 アメリカ合衆国における「人種混交」幻想 ――セクシュアリティがつくる「人種」 貴堂嘉之 2 「哀れなカッフィ」とは何者か? ――黒い肌のチャーティスト 小関隆 3 もう一つの「ネルソンの死」 ――黒人と女性はなぜ描き加えられたのか? 井野瀬久美惠 Ⅱ 「見えない人種」の表象 4 虚ろな表情の「北方人」 ――「地と土」の画家たちによせて 藤原辰史 5 「顔が変わる」 ――朝鮮植民地支配と民族識別 李昇 6 〈見えない人種〉の徴表 ――映画『橋のない川』をめぐって 黒川みどり Ⅲ 科学言説の中の人種 7 混血と適応能力 ――日本における人種研究 一九三〇-一九七〇年代 坂野徹 8 ヒトゲノム研究における人種・エスニシティ概念 加藤和人 Ⅳ 21世紀を歩み出した対抗表象 9 「黒人」から「アフロ系子孫」へ ――チャベス政権下ベネズエラにおける民族創生と表象戦略 石橋純 10 ポスト多文化主義における人種とアイデンティティ ――アジア系アメリカ人アーティストたちの新しい模索 竹沢泰子 11 人種表象としての「黒人身体能力」 ――現代アメリカ社会におけるその意義・役割と変容をめぐって 川島浩平 あとがき 索引(事項・人名)
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