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まったくゼロからの論理学
野矢 茂樹
著
発行年月 |
2020年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
14p,187p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/哲学/論理学 |
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ISBN |
9784000248297 |
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商品コード |
1031373470 |
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NDC分類 |
116 |
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本の性格 |
テキスト |
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新刊案内掲載月 |
2020年04月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031373470 |
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著者紹介
野矢 茂樹(著者):野矢茂樹(のや・しげき)
1954年(昭和29 年)東京都に生まれる。85 年東京大学大学院博士課程修了。東京大学大学院教授などを経て、現在、立正大学文学部哲学科教授。専攻は哲学。
著書に『そっとページをめくる』(岩波書店)、『哲学の謎』『無限論の教室』(講談社現代新書)、『入門! 論理学』(中公新書)、『新版 論理トレーニング』『論理トレーニング101題』(産業図書)、『語りえぬものを語る』『哲学な日々』『心という難問──空間・身体・意味』(講談社)、『増補版 大人のための国語ゼミ』(筑摩書房)、『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』(ちくま学芸文庫)、『心と他者』『哲学・航海日誌』『ここにないもの──新哲学対話』(中公文庫)、『大森荘蔵──哲学の見本』(講談社学術文庫)などがある。訳書にウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(岩波文庫)などがある。
内容
「本気で伝えたい」「分かってほしい」――この本を貫くのは、教師が学生に論理学の魅力を届けたいと願ったその思いである。第?部では記号を使わずに、日常の言葉の中で論理学の話題を取り上げる。そして第?部では、記号を使ってそれを武器にしながら、現代論理学の基本的な体系である述語論理までを一望する。生活や仕事で論理的になりたいと思う人にもかならず役立つ一冊。
■著者からのメッセージ
本書は二部構成になっています。第?部では記号を使わず、日常の言葉の中で論理学の話題を取り上げます。まずここの部分がないと、いきなり記号を使って論理学を展開しても、何をやっているのか分からないでしょう。また、第?部には実用的な面もあるので、ここだけ学習しても得るものはあるはずです。生活や仕事で、もっと論理的になりたいと思っている人たちの力に少しでもなれたら幸いです。
第?部では、第?部で学んだことをもとに、記号を駆使した記号論理学の世界を紹介していきます。記号を使い始めると、実のところむしろ話は明確になるのですが、一方でこれは何をしているのか、よく分からなくなってしまいがちです。でも、だいじょうぶ。折に触れて全体の流れを俯瞰して現在位置を確認し、迷子にならないようにします。
本書を学べば、現代論理学の基本的な体系である述語論理がどのようなものであるかが理解できます。そして、遠くにゲーデルの不完全性定理が見えるところまで、読者を連れて行きましょう。論理学というのはなかなか不思議な学問で、頭の中で考えるだけで広がってゆく世界です。その意味では数学に近いのですが、それが日常の言葉に即して展開されるところが論理学の独特さです。他の学問にない味わいがあり、学生の中にも論理学にはまる学生がいたりします。そしかしたらあなたもはまるかもしれません。
この本では、大学の授業のように、説明したら、次は問題を出してそれを解説して、そのあとにさらに練習問題を出して理解度を確認するという形を基本的にとっています。ときどき差し挟んでいる質疑応答も、本書の特徴でしょう。初心者がつまずきそうなところはいちいち質問と答えの形で手当しました。こんなに初心者に配慮した論理学の教科書は、私が以前に出したものも含めて、これまでにはなかったと思います。
/――「はじめに」より