著者紹介
高橋 雅延(著者):高橋雅延(たかはし まさのぶ)
1958年新潟県生まれ.京都教育大学卒業後,京都大学大学院教育学研究科修了.京都大学助手,京都橘女子大学講師,助教授を経て,現在,聖心女子大学教授.教育学博士.主な著書に『認知と感情の心理学』(岩波書店),『記憶のふしぎがわかる心理学』(日本実業出版社)など.
「くも膜下出血で倒れ九死に一生を得て以来,自分にとって一番大切なものを探し続けています.まずは自分の原点を求めて,若いときに感動した本を読み直したり,映画をもう一度観たりする時間をつくっています.また,幼い頃に過ごした町など,思い出いっぱいの場所を再訪したりもしています.でも結局一番大切なものは,手術や3週間の入院中にずっと付き添ってくれた妻ですね.幸い,くも膜下出血の後遺症は何もありませんが,それまでは「基本的に服従」だった妻への姿勢が,退院後は「絶対服従」に変わったことが唯一の後遺症です」