深井 智朗（著者）：深井智朗(ふかい ともあき)
1964年生まれ．アウクスブルク大学哲学・社会学部博士課程修了．哲学博士(アウクスブルク大学)，文学博士(京都大学)．現在，金城学院大学人間科学部教授．専門はドイツ近現代宗教思想史．著書に『超越と認識』(創文社)，『十九世紀のドイツ・プロテスタンティズム』(教文館)，『思想としての編集者』，『神学の起源』(ともに新教出版社)，『ヴァイマールの聖なる政治的精神』(岩波書店)など，訳書にシュライアマハー『神学通論1811年/1830年』(共訳，教文館)，ハルナック『キリスト教の本質』，トレルチ『キリスト教の絶対性と宗教の歴史』(ともに春秋社)，トレルチ『近代世界の成立にとってのプロテスタンティズムの意義』(新教出版社)などがある．

20世紀の代表的神学者パウル・ティリヒ。「脱出」と「境界線」という言葉に象徴されるティリヒの生涯と思想を、未完成性や破綻の側面も含めて読み解き、宗教的個人主義時代のさきがけとして、その現代的意義を問いなおす。