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迷走する教員の働き方改革~変形労働時間制を考える~(岩波ブックレット No.1020)

内田 良, 広田 照幸, 髙橋 哲, 嶋﨑 量, 斉藤 ひでみ  著

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価格 \682(税込)         

発行年月 2020年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 79p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/社会科学/教育学/教科教育学
ISBN 9784002710204
商品コード 1031455699
NDC分類 374.37
基本件名 教員
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2020年04月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031455699

著者紹介

内田 良(著者):内田 良(うちだ りょう)
1976年生。名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。専門は教育社会学。著書に『教育という病』(光文社新書)、『学校ハラスメント』(朝日新書)、『ブラック部活動』(東洋館出版社)など。
広田 照幸(著者):広田照幸(ひろた てるゆき)
1959年生。日本大学文理学部教授。専門は教育社会学。著書に『日本人のしつけは衰退したか』(講談社現代新書)、『教育言説の歴史社会学』(名古屋大学出版会)、『教育改革のやめ方』(岩波書店)など。
髙橋 哲(著者):髙橋 哲(たかはし さとし)
1978年生。埼玉大学教育学部准教授。専門は教育法学・教育行政学。著書に『現代米国の教員団体と教育労働法制改革』(風間書房)、共訳書にジャック・ジェニングズ『アメリカ教育改革のポリティクス』(東京大学出版会)など。
嶋﨑 量(著者):嶋﨑 量(しまさき ちから)
1975年生。弁護士。神奈川総合法律事務所所属。著書に『5年たったら正社員!? 無期転換のためのワークルール』(旬報社)、共著に『裁量労働制はなぜ危険か』(岩波ブックレット)など。
斉藤 ひでみ(著者):斉藤ひでみ(さいとう ひでみ)
1979年生。岐阜県高等学校教員。2016年8月より教育現場の問題を訴え続け、国会や文部科学省への署名提出、国会への参考人陳述等を行う。共著に『教師のブラック残業』(学陽書房)。

内容

2021年度より公立学校教員への導入が可能になった「1年単位の変形労働時間制」。この制度は教員の多忙化解消につながらないどころか、さらに多忙化を進展させる可能性すら含んでいる。本書では、学校がおかれている実情や法制度を踏まえつつ、この制度の持つ問題点について、現場教員を含む様々な視点から論じる。


長時間労働の改善どころか、多忙化が進みかねない――
エビデンスなき「迷走」のゆくえは?
「一年単位の変形労働時間制」を徹底的に解剖する


 近年話題となっている、教員の過重労働の実態。OECDの調査でも日本の教師の労働時間が世界的にもっとも長いことがわかっている。また、国内調査でも、過労死ラインと言われる月80時間の残業を中学校教師の58%、小学校教師の34%が超過している現状にあり、その改善は喫緊の課題である。
 そうした議論を受け、2019年秋の臨時国会、教員の待遇を定める「給特法」が改正され、それによって自治体単位の導入が可能になるのが、公立学校教員の「1年単位の変形労働時間制」である(2021年度以降)。
 だが、この制度は大きな問題を含んでいる。
 この「1年単位の変形労働時間制」は、本当に教師の長時間労働の改善につながるのか? 実際に導入されたとき何が起こるのか? 現場の教員はどのように考えているのか?
 本書では、長時間労働の実態が覆い隠され、さらに多忙化が進む可能性すらある、この「1年単位の変形労働時間制」の仕組み、問題点、起こりうる可能性について、社会学や法学、現場教員の目線から論じる。

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