労働法入門(岩波新書 新赤版 1329)
水町 勇一郎 著
内容
目次
はじめに──働くことと法 第1章 労働法はどのようにして生まれたか──労働法の歴史 1 労働法の背景──二つの革命と労働者の貧困 2 労働法の誕生──「個人の自由」を修正する「集団」の発明 3 労働法の発展──「黄金の循環」 4 労働法の危機──社会の複雑化とグローバル化 第2章 労働法はどのような枠組みからなっているか──労働法の法源 1 「法」とは何か 2 人は何を根拠に他人から強制されるのか 3 労働法に固有の法源とは 4 日本の労働法の体系と特徴 第3章 採用、人事、解雇は会社の自由なのか──雇用関係の展開と法 1 雇用関係の終了──解雇など 2 雇用関係の成立──採 用 3 雇用関係の展開──人 事 第4章 労働者の人権はどのようにして守られるのか──労働者の人権と法 1 雇用差別の禁止 2 労働憲章 3 人格的利益・プライバシーの保護 4 内部告発の保護 5 労働者の人権保障の意味 第5章 賃金、労働時間、健康はどのようにして守られているのか──労働条件の内容と法 1 賃 金 2 労働時間 3 休暇・休業 4 労働者の安全・健康の確保 5 労働者の健康を確保するための課題 第6章 労働組合はなぜ必要なのか──労使関係をめぐる法 1 労働組合はなぜ法的に保護されているのか 2 労働組合の組織と基盤 3 団体交渉と労働協約 4 団体行動権の保障 5 不当労働行為の禁止 6 企業別労働組合をどう考えるか 第7章 労働力の取引はなぜ自由に委ねられないのか──労働市場をめぐる法 1 なぜ労働市場には規制が必要か 2 雇用仲介事業の法規制 3 雇用政策法 4 日本の労働市場法をめぐる課題 第8章 「労働者」「使用者」とは誰か──労働関係の多様化・複雑化と法 1 労働関係が多様化・複雑化するなかで 2 「労働者」──労働法の適用範囲 3 「使用者」──労働法上の責任追及の相手 4 「労働者」という概念を再検討するために 第9章 労働法はどのようにして守られるのか──労働紛争解決のための法 1 裁判所に行く前の拠り所 2 最後の拠り所としての裁判所 3 紛争解決の第一歩 第10章 労働法はどこへいくのか──労働法の背景にある変化とこれからの改革に向けて 1 日本の労働法の方向性 2 「個人」か「国家」か──その中間にある「集団」の視点 3 これからの労働法の姿──「国家」と「個人」と「集団」の適切な組合せ 4 労働法の未来の鍵 あとがき 事項キーワード
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