内容
カウンセリングの基本は、カウンセラーとクライエント(来談者)が一対一で対話する関係にあり、話したり聴いたりすることが主な手段となる。そして心理的な問題や悩みへの支援を行うことが目的だが、その対話のプロセスに潜むより深い意味の発見が、カウンセリングの本来の働きであると著者は語る。それは、次の三つの生き方ができるようになることである。「自分とつきあえるようになること」「人の違いを受け入れられるようになること」「ヒューマン・エラーを認め、ゆるせるようになること」。そして最終的な課題は、一人として同じではないクライエントを支援するために、自分というカウンセラーをどう育てるかであると。本書では、カウンセラーとして、また指導者として長年カウンセリングに携わってきた著者が、カウンセリングの基礎や全貌をわかりやすく伝える。カウンセリングに興味があり、学びたい人への導きの書として、30年にわたって多くの人に読まれ続けてきた本の最新改訂版。21世紀になって生まれた新しいアプローチや、2018年から国家試験が始まった公認心理師の役割、臨床心理士との違いなど、時代に即した新しい情報を多数追加し、内容を大幅に刷新。