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和僑~農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人~(角川文庫 や58-1)

安田 峰俊  著

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価格 \836(税込)         

発行年月 2016年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 363p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/労働経済・人口
ISBN 9784041041253
商品コード 1020312709
NDC分類 334.422
基本件名 日本人(中国在留)
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2016年06月1週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1020312709

著者紹介

安田 峰俊(著者):1982年滋賀県生まれ。ノンフィクション作家、多摩大学経営情報学部非常勤講師。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。在学中、中国広東省の深セン大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、運営していたブログを見出されて著述業に。アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情に通じる作家。著書に『和僑』農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』(角川書店)、『知中論』(星海社新書)など。著者ツイッター @dongyingwenren

内容

なぜ日本人の2ちゃんねらーは、日本より雲南省の山奥の農村に住むことを選んだのか?
なぜ日本共産党から日中友好協会と、友好に身を捧げた女性はネット保守へ転向したのか?
なぜ日本のやくざに、日系企業が「組の設立」を依頼し、日系暴力団が誕生したのか?
なぜマカオに、日本人風俗嬢はわざわざ出稼ぎに行くのか?

中国で喰い、中国を喰らう日本人。
「和僑」の姿が明らかになる。


和僑とは?
「和僑」とは、今世紀になってから日本人の間で作られた造語である。もともとは、中国人の奥さんを貰ったミュージシャンのファンキー末吉が、在外華人を意味する「華僑」をもじって発明した言葉らしい。現在、「和僑」をネットで検索すると、和僑会や「和僑ネットワーク」などのビジネス系のサイトが上位に並ぶが、漢字の字義を考えるなら、海外移住をした人から出稼ぎや旅行・留学などを目的に短期滞在をする人まで、「和僑」とは海の向こうに渡る様々な日本人たちすべてを含む概念なのである。

本書に登場する和僑たち
・雲南省の山村に住む農民の青年。重度の2ちゃんねらー
・マカオで「カジノを買い取りたい」と豪語する富豪
・海外で出稼ぎをし、『ニッポン定食』として働いていた風俗嬢
・海外赴任をしても日本人村に引きこもる、上場企業の駐在員たち
・金嬉老と同じ刑務所にいたという、在上海、日系暴力団組長
・日中友好協会に入り、友好に身を捧げたのち、反中となり、ネット保守になった活動家

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マカオの欲望の海を漂う弓長さんやヒカルさん、上海に二十一世紀の日本人町を作り上げている駐在員とその関係者たち、魔都の夜に君臨する義龍老人、北京で日中友好の幻想に翻弄された心正しき人たち、そして、雲南省の農村に住むヒロアキさん――。
海を渡って中国に住んだ和僑たちから感じられる母国の影は、本国の社会が必死で払拭しようと努力していたはずの、非常にウェットで泥臭くて洗練されていない「日本」の姿ばかりなのだった。
もはや現実の日本国内にも存在していないほど、過剰に日本らしい日本なのである。
 それは、中国という外国が、良くも悪くも日本人の自己認識を刺激する国だからなのだろう。(本文より)

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