ホーム > 商品詳細

書評掲載

黒い裾(講談社文芸文庫)

幸田 文  著

在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \1,430(税込)         

発行年月 2007年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 220p
大きさ 16
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784061984974
商品コード 0107112264
NDC分類 913.6
書評掲載誌 読売新聞 2017/08/13
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0107112264

内容

千代は喪服を著(き)るごとに美しさが冴えた。……「葬式の時だけ男と女が出会う、これも日本の女の一時代を語るものと云うのだろうか」――16歳から中年に到る主人公・千代の半生を、喪服に託し哀感を込めて綴る「黒い裾」。向嶋蝸牛庵と周りに住む人々を、明るく生き生きと弾みのある筆致で描き出し、端然とした人間の営みを伝える「糞土の墻」ほか、「勲章」「姦声」「雛」など、人生の機微を清新な文体で描く、幸田文学の味わい深い佳品8篇を収録した第一創作集。
◎出久根達郎ーー自分をダシにして、巧みな虚構の世界を築く。エッセイ風小説、とでも称したら適切だろうか。描写が小説のそれでなく、エッセイの筆致なのである。大体、幸田作品の書き出しが、エッセイ風の文章である。身近な事柄の説明から、始まる。いつの間にか、仮構の世界に、読者は誘いこまれている。そして、結びの文章は、これは完全に小説のそれである。――<「解説」より>

目次

カート

カートに商品は入っていません。