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連続講義現代日本の四つの危機~哲学からの挑戦~(講談社選書メチエ 605)

齋藤 元紀  編
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価格 \1,980(税込)         

発行年月 2015年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 343p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/概論・参考図書
ISBN 9784062586085
商品コード 1018360616
NDC分類 104
基本件名 哲学
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2015年09月3週
書評掲載誌 日本経済新聞 2015/10/04
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1018360616

著者紹介

齋藤 元紀(編者):1968年生まれ。2002年、法政大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。博士(哲学)。現在、高千穂大学人間科学部教授。専門は、哲学・倫理学・思想史。著書に、『存在の解釈学』(法政大学出版局、2012年)、『ハイデガー読本』(共著、法政大学出版局、2014年)ほか。訳書に、トム・ロックモア『カントの航跡のなかで』(共訳、法政大学出版局、2008年)ほか。

内容

日本を代表すると言っても過言ではない12名の哲学者たちが、一般の聴衆を前に「現代日本の危機」を提示し、その打開策を探る「哲学からの挑戦」の試み。2014年から2015年にかけて行われ、大きな反響を呼んだ連続講義を基に、熱のこもった会場の模様を完全再現する。ライヴ感あふれる口語体で「知」「ことば」「いのち」「戦争」という「四つの危機」を取り上げ、立ち向かおうとした哲学者たちによる真剣な格闘の記録。


本書は、2014年9月から2015年1月にかけて高千穂大学で行われた連続講義を基にしたものである。日本を代表すると言っても過言ではない12名の哲学者たちが、一般の聴衆を前に「現代日本の危機」を提示し、その打開策を探る「哲学からの挑戦」の試みは、大きな反響を呼んだ。本書は、熱のこもった会場の模様を再現することを目指し、ライヴ感あふれる口語体による連続講義として編まれる。編集には、現在注目を集めている気鋭の哲学者があたった。
「実学優先」が叫ばれ、「哲学や人文学など不要だ」という暴論まで平気で口にされる現状の中で、「知」の拠点であるはずの大学は、まさしく存亡の危機にある。また、インターネットをはじめとする情報通信技術の発展によって、グローバルな規模でのコミュニケーションは確かに加速したが、逆説的にも、それに比例して「ことば」はただの消費材と化し、思慮ある議論の場は急速に失われつつある。そうして、一見、高度に成熟したように見える社会の背後では、人が生まれて死ぬという「いのち」の事実に対する感性は鈍くなり、世界各地でテロをはじめとする、従来の観念では捉えきれない「戦争」の現実味がかつてなく高まっていることは言うまでもない。
本書は、ここに掲げられた「知」、「ことば」、「いのち」、「戦争」という「四つの危機」を正面から取り上げ、立ち向かおうとした哲学者たちによる真剣な格闘の記録である。歴史を振り返れば、哲学はいつも時代の危機と闘う役割を担ってきた。哲学によってしか打破できない危機があり、哲学によってしか切り拓かれない未来がある。その未来の姿は、本書の中で生きた言葉を通して指し示されている。

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