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英語の帝国~ある島国の言語の1500年史~(講談社選書メチエ 633)

平田 雅博  著

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価格 \1,870(税込)         

発行年月 2016年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 270p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/言語学/英語
ISBN 9784062586368
商品コード 1021946186
NDC分類 830.2
基本件名 英語-歴史
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2016年10月4週
書評掲載誌 東京・中日新聞 2016/11/13
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1021946186

著者紹介

平田 雅博(著者):1951年青森県生まれ。東京大学文学部卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在、青山学院大学文学部教授。専攻はイギリス近代史。著書に『知の教科書 ウォーラーステイン』(講談社選書メチエ、共著)、『帝国意識の解剖学』(共編)、『イギリス帝国と世界システム』『内なる帝国・内なる他者 在英黒人の歴史』、訳書に、マッケンジー『大英帝国のオリエンタリズム』など。

内容

英語はいつから、これほど世界を覆う言語になったのか。イングランドに出現した言語が、ウェールズ、スコットランド、アイルランドに広がり、ついで、インドやアフリカ、オーストラリア、アメリカをも含む植民地へと達し、さらにグローバルな地域へと拡大した「英語の帝国」。これらの地域は、どのように「英語」と出会い、反発し、受け入れたのだろうか。そして、日本の英語教育の始まりと、森有礼の「日本語廃止論」の真相とは。


日本語もまだ覚束ない幼児を英語塾に通わせる親。「グローバル社会」に対応するためと称し、早期英語教育を煽る文科省。こうした「英語熱」はどのような歴史を経てもたらされたのか。英語はいつからこのように世界を覆う言語になったのか。
本書でいう「英語の帝国」とは、5世紀頃にイングランドに出現した言語が、ブリテン諸島すなわちウェールズ、スコットランド、アイルランドに広がり、ついで近代には、インドやアフリカ、オーストラリア、アメリカをも含む「ブリテン帝国」へと達し、さらにはそれ以外の文字どおりグローバルな地域に拡大した英語圏を指す。これらの広大な地域は、どのように「英語」と出会い、反発し、受け入れてきたのだろうか。
立身のために子どもへの英語教育を熱望したウェールズの親たち、アイルランド人のナショナリズムと英語への抵抗、アフリカでのキリスト教と一体化した「英語帝国主義」など、各地、各時代の英語をめぐる様相を明らかにしていく。そして、日本における英語教育の始まりと、森有礼の「日本語廃止論」の真相とは。
現代日本における一見、滑稽でさえある「英語熱」に浮かされた光景は、長い「英語の帝国」の歴史のあちこちに見られた。「英語の帝国」の構築を推進し、そこから利益を得た人びとは、ふつうの親たちを巧妙にこれになびかせるシステムを作っていたのである。こうした過去を見据え、「自己植民地化」を免れて未来を展望するために必読の書。

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