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笛吹川(講談社文芸文庫 ふK1)

深沢 七郎  著

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価格 \1,540(税込)         

発行年月 2011年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 263p
大きさ 16cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784062901222
商品コード 1002558853
NDC分類 913.6
書評掲載誌 読売新聞 2012/08/05、朝日新聞 2024/05/04
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1002558853

内容

生まれては殺される、その無慈悲な反復。
甲州武田家の盛衰と、農民一家の酸鼻な運命。

信玄の誕生から勝頼の死まで、武田家の盛衰とともに生きた、笛吹川沿いの農民一家六代にわたる物語。生まれては殺される、その無慈悲な反復を、説話と土俗的語りで鮮烈なイメージに昇華した文学史上の問題作。平野謙との<「笛吹川」論争>で、花田清輝をして「近代芸術を止揚する方法」と言わしめ、また後年、開高健をして「私のなかにある古い日本の血に点火しながらこの作品は現代そのもの」とも言わしめる。

町田康
一般の調節された言葉は、一族の多くの者がそのために殺害されたのにもかかわらず、それを、先祖代々お屋形様のおかげになって、と言い換えることができる。しかし、この小説の言葉は、そう言い換えてしまう人間の哀しみを描きつつ、それすらも無言の側に押し流してしまう。そして、その圧倒的で、どうしようもない事態は、始まりと終わりを持たず循環する。――<「解説」より>

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