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ルイズ~父に貰いし名は~(講談社文芸文庫 まI2)

松下 竜一  著

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価格 \1,650(税込)         

発行年月 2011年09月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 381p
大きさ 16cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/概論・参考図書
ISBN 9784062901345
商品コード 1003767449
NDC分類 289.1
個人件名 伊藤/ルイ
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1003767449

内容

講談社ノンフィクション賞!

運命の子から、自立した人へ事実に肉迫する記録者の目が人と時代を照射する

国家権力によって虐殺されたアナキスト大杉栄と伊藤野枝。父母の遺骨を前に無邪気にはしゃいでいた末娘のルイズは、父の名づけた革命家の名と“主義者の子”の十字架を背負い、戦前戦後を平凡に生きた。そして、やがて訪れた、一人の自立した人間としての目覚め。一年六ヵ月に亘る聞き取りと事実に肉迫する記録者の視線が、一女性の人生と昭和という時代を鮮やかに照射する。講談社ノンフィクション賞受賞作。

鎌田 慧
この作品のサブタイトルが、「父に貰いし名は」と題されているのは、せっかく両親がつけた革命的な名前を、改名させた社会の圧迫への抗議がこめられている。(略)留意子がルイにもどるまでの喘ぎが、この作品の重い通低音となっているのだが、苦難の生活のなかから、彼女はしだいに両親の活動を意識するようになり、それをすこしでも引き受けようとする。さわやかに自立の道を歩きはじめたルイと出会った著者の感動が、熱烈な取材交渉と長期のインタビューとなって、ここに結実した。――<「解説」より>

※本書は『松下竜一 その仕事17 ルイズ――父に貰いし名は』(平成十二年三月、河出書房新社刊)を底本としました。

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