著者紹介
遠藤 周作(著者):1923年東京生まれ。幼時は大連で育つ。慶應義塾大学仏文科卒。戦後日本人初めての留学生として渡仏し、リヨン大学に学ぶ。評論家として出発した後、小説家へ。55年『白い人』で芥川賞。58年『海と毒薬』で新潮社文学賞・毎日出版文化賞。66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞。80年『侍』で野間文芸賞。94年『深い河』で毎日芸術賞受賞。第三の新人といわれ純文学ではカトリックの視点で弱者への優しさを追求し、また「ぐうたら」シリーズ、歴史小説などでも人気を博す。95年文化勲章受章。96年9月、73歳で逝去。