東北学/忘れられた東北(講談社学術文庫)
赤坂 憲雄 著
内容
目次
学術文庫版まえがき プロローグ 東北へ/東北から 1 歴史を笑え、と幼い詩人に祖父は教えた 2 サイの河原に、早池峰を仰ぐ児らがいた 3 ナマハゲの鬼は男鹿の山から来た、という 4 日時計の向こうに、縄文の夕陽が沈んだ 5 大同二年に、窟の奥で悪路王は死んだ 6 その晩、鮭の大助は月光川をのぼる 7 山に生かされた者らよ、と石の環が囁く 8 鉱山で、山の神の代官たちが福音を説いた 9 ネブタ囃しに、遠く異族の血が燃えて騒ぐ 10 不意に、埋もれた記憶が黄昏の底に甦る 11 北からの呼び声に、いま岩谷の扉が開かれる 12 箕を携えた姫が、大同の庭に降り立った 13 さらば芭蕉、と囁きかける川風を聴いた 14 雪の野づらに、木地屋の夢が紡がれる 15 たちのぼる煙の下に、山の人生が転がっていた 16 なめとこ山の夜、熊たちの祭りがはじまる 断章 呟きの声、とりあえずの終わりに エピローグ あすの東北学のために
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