丸善のおすすめ度
無限~その哲学と数学~(講談社学術文庫 2141)
A.W・ムーア
著
石村 多門
翻訳
発行年月 |
2012年11月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
609p |
---|
大きさ |
15cm |
---|
|
ジャンル |
和書/人文科学/哲学/認識論・存在論 |
---|
|
|
ISBN |
9784062921411 |
---|
|
商品コード |
1011800446 |
---|
NDC分類 |
111 |
---|
|
|
本の性格 |
学生用 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2012年12月4週 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1011800446 |
---|
著者紹介
A.W・ムーア(著者):オックスフォード大学哲学科教授。『カントの道徳と宗教哲学』などの著作がある。
石村 多門(翻訳):東京大学大学院人文科学科博士課程満期退学。現在、東京電機大学理工学部教授
内容
有限な人間の抱える問題とは、それ自身、無限との格闘なのだ!!
アキレスと亀のパラドクスから、カント、ヘーゲル、ヴィトゲンシュタインへ。
カントール、レーヴェンハイム-スコーレムの定理、そしてゲーデルの定理……
古代ギリシアから現代まで、「無限の思想史」を通観する稀代の名編!
アリストテレスは、無限は可能的には存在するが、現実的には存在しないと述べた。数学的な無限は認めても形而上学的な無限は認めなかったのだ。カント、ヘーゲルらの哲学的思考、カントールの集合論の衝撃、ゲーデルの定理などを経てヴィトゲンシュタインへ。古代から現代までを通覧し、「無限」と「死」と格闘した人類の思索を跡づける魅惑の名作。
本書は、無限についての本である。しかしまた、有限についての、我々の有限性についての本でもある。無限についての我々の感覚の背後には、我々自身の有限性についての感覚が位置している。我々は、自分が有限であることを知っている。それは、我々の存在が矮小で短命であるといった問題ではない。それよりももっと根本的なことがらが、ここにはある。すなわち、我々が自分で作り出したのではない世界に投げ出されているという事実、我々が自分ではない他のものと向き合っていることに気づかされるという事実が横たわっているのである。――<本書「序文」より>
※本書の原本は、1996年、東京電機大学出版局より刊行されました。