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ローマ五賢帝~「輝ける世紀」の虚像と実像~(講談社学術文庫 2215)

南川 高志  著

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価格 \968(税込)         

発行年月 2014年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 253p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/歴史学/ヨーロッパ史
ISBN 9784062922159
商品コード 1014460331
NDC分類 232.8
基本件名 ローマ(古代)
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2014年02月4週
書評掲載誌 毎日新聞 2014/02/23
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1014460331

著者紹介

南川 高志(著者):1955年三重県生まれ。京都大学文学部卒業,同大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。専攻は古代ローマ史。現在,京都大学大学院文学研究科教授。おもな著書に『ローマ皇帝とその時代』『海のかなたのローマ帝国』『新・ローマ帝国衰亡史』ほか。

内容

ネルウァからマルクス・アウレリウスまで5人の「賢帝」が続いた約100年間は、ローマ帝国の最盛期とされ、「人類が最も幸福だった時代」と呼ばれる。しかし、たとえばハドリアヌス帝は、同時代の人々には非常に憎まれた暴君だった。また、賢帝を輩出した「養子皇帝制」も、かえってそのために水面下での激しい権力闘争を生じさせていたのである。繁栄の陰の部分を描きつつ、この時代が最盛期であった理由を解明する。


紀元96年に即位したネルウァ帝に始まり、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス、マルクス・アウレリウスの5人の「賢帝」が続いた約100年間は、ローマ帝国の最盛期とされ、イギリスの歴史家ギボンにより「人類が最も幸福だった時代」と呼ばれる。
しかし、たとえばハドリアヌスは、同時代の人々には非常に恐れられ、憎まれた「暴君」だった。また、有徳の「賢帝」を輩出した麗しい制度とされる「養子皇帝制」も、実子にたまたま恵まれなかったことから採用された場当たり的な制度であり、かえってそのために水面下での激しい権力闘争を生じさせてもいた。
著者は、こうした「輝かしい時代」の陰の部分にこそ、この時代が最盛期であった理由を解き明かす秘密がある、という。そして、碑文などの文献史料を手掛かりにして、歴史上の人物の経歴や職歴、親族関係、宗教などの個人情報を詳細に分析する「プロソポグラフィー的研究」により、明るい「平和な時代」のイメージとは相容れない、皇帝と元老たちをはじめとした帝国の政治エリートたちの暗闘を解き明かしていく。1998年刊の講談社現代新書の文庫化。

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