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天狗芸術論・猫の妙術~全訳注~(講談社学術文庫 2218)

佚斎 樗山, 石井 邦夫  著

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価格 \924(税込)         

発行年月 2014年02月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 190p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/社会科学/スポーツ・健康科学/スポーツ・健康科学
ISBN 9784062922180
商品コード 1015007304
NDC分類 789.3
基本件名 剣道
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2014年03月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1015007304

著者紹介

佚斎 樗山(著者):万治2年(1659)~寛保元年(1741)。江戸時代の談義本作者。本名は丹羽十郎右衛門忠明。父定信の代より下総国関宿藩の久世家に仕える。享保12年刊の「田舎荘子」をはじめ、「河伯井蛙文談」、「再来田舎一休」など、いわゆる「樗山七部の書」を著す。
石井 邦夫(著者):1938年茨城県古河市生まれ。東京大学法学部卒。在学中は剣道部に所属。日本精工株式会社に勤務し、法務部長等を務めた。

内容

江戸時代の談義本2作を、読み易い訳文とともに文庫化。いずれも、宮本武蔵『五輪書』とならぶ「剣術の秘伝書」であり「人生の書」でもある。「天狗芸術論」は、剣術者が深山で天狗に出会い、老荘や孔子・孟子、仏教思想をまじえて「芸術」すなわち「武芸」と「心術」の核心に触れる。「猫の妙術」では、どんな猫も敵わなかった大鼠を、一見のろまな古猫が簡単にやっつけてしまう。若い猫たちと家主の剣術家は、古猫に教えを乞う。


滑稽さの中に教訓と風刺をまじえて江戸時代中期に流行した「談義本」の祖とされる佚斎樗山が著した2作を、読み易い訳文と注を併載して文庫化。
いずれも、学術文庫のロングセラーである宮本武蔵『五輪書』とならぶ「剣術の秘伝書」として知られるが、剣術のみならず「人生の書」でもある。
「人は動物なり。善に動かざる時は必ず不善に動く。・・・種々に変転して止まざるものは人の心なり。」と始まる「天狗芸術論」は、奥義を極めたいと深山に入った剣術者が天狗たちに出会い、老荘思想や孔子・孟子、仏教思想をまじえて「芸術」すなわち「武芸」と「心術」の核心に触れる話。「学問剣術ともにただ己を知るをもって専務とす。」と言い残して、大天狗は去る。
「猫の妙術」では、勝軒という剣術家の屋敷に住みつき、どんな猫も歯が立たなかった大鼠を、一見のろまな古猫がなんなく銜えてやっつけてしまう。そこで、若く元気な猫たちと勝軒は、この古猫に教えを乞う。修業とは、また、教えを授かるとはどういうことなのか――古猫は語る。
神戸女学院大学名誉教授で武道家の内田樹氏が巻末解説を執筆。

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