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「国史」の誕生~ミカドの国の歴史学~(講談社学術文庫 2247)

関 幸彦  著

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価格 \1,056(税込)         

発行年月 2014年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 234p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/人文科学/歴史学/日本史
ISBN 9784062922470
商品コード 1015926042
NDC分類 210.01
基本件名 歴史学-歴史
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2014年08月4週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1015926042

著者紹介

関 幸彦(著者):1952年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻後期博士課程修了。現在,日本大学文理学部教授。主な著書に『武士の誕生』『武士団研究の歩み』『北条政子』『東北の争乱と奥州合戦』『百人一首の歴史学』『鎌倉殿誕生』『その後の東国武士団』『承久の乱と後鳥羽院』『蘇る中世の英雄たち』ほか。

内容

近代日本の歴史学は、江戸期の漢学の流れと、国学・水戸学の流れ、そこに洋学が結合し、摩擦しながら、「新しい日本の自画像」を描くべく成立した。鎖国下の平賀源内や荻生徂徠、明治期の福沢諭吉、森鴎外らの歴史観、ドイツから来日したリースの働きなどから、「国史」誕生の経過を描く。さらに、久米邦武筆禍事件、南北朝正閏論争など、「天皇制」との軋轢のなかで近代歴史学が挫折し、鍛えられていく過程をたどる。


日本の近代歴史学の成立事情とその背景のドラマを、おもな歴史学上の事件と人物を中心に描き出す。
明治時代とは、江戸期の知的遺産と、急速に流入した西欧の学問が出会った時代だった。歴史学に関していえば、江戸期以来の漢学、特に朱子学の流れと、国学・水戸学の流れ、そこに洋学が結合し、あるいは摩擦を起こしながら、「新しい日本の自画像」を描くべく、「歴史学」が成立し、さらに「国体史観」を形成していったのである。
本書では、鎖国下の平賀源内や林羅山、荻生徂徠らの歴史認識から、明治期の福沢諭吉、森鴎外らの歴史観、実証史学の移植に寄与したドイツの歴史家・リースの働きなどをみながら、「国史」誕生の経過をたどる。
さらに、久米邦武筆禍事件、喜田貞吉と南北朝正閏論争など、「天皇制」との軋轢のなかで近代歴史学が挫折し、あるいは鍛えられていく過程をみていく。
日本の歴史学の成り立ちをあらためて整理し、現代も問われ続けている、「国家」と「歴史研究」との緊張関係という問題を考察する手掛かりとなる好著。

〔原本:『ミカドの国の歴史学』新人物往来社 1994年刊〕

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