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日本語とはどういう言語か(講談社学術文庫 2277)
石川 九楊
著
発行年月 |
2015年01月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
331p |
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大きさ |
15cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/言語学/日本語 |
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ISBN |
9784062922777 |
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商品コード |
1016942365 |
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NDC分類 |
810.4 |
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本の性格 |
学術書/学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2015年02月4週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2015/03/01 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1016942365 |
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著者紹介
石川 九楊(著者):1945年福井県生まれ。京都大学法学部卒
業。書家・批評家。著書に『書の終焉』(同
朋社出版,サントリー学芸賞),『日本書史』
(名古屋大学出版会,毎日出版文化賞),『近
代書史』(名古屋大学出版会,大佛次郎賞)
など多数,作品集に『石川九楊源氏物語書巻五十五帖』などがある。
内容
「はるかぜ」というと温かい、「シュンプウ」というと何かちょっと厳しい感じがするというようなニュアンスの違いを、われわれはごく日常的に感じて生きている。それは日本人が繊細であるというより、日本語の構造が繊細なのである。アルファベット文化圏の「言語学」では捨象されてきた、漢字文化圏の書字言語の諸現象。中でも構造的に最も文字依存度が高い日本語の特質をとらえた、石川日本語論決定版。
「はるかぜ」というと温かい、「シュンプウ」というと春の風には違いないけれども何かちょっと厳しい感じがするというようなニュアンスの違いを、われわれはごく日常的に感じて生きている。距離感が違い、温度感の違う言葉を使い分ける。日本人は非常に繊細で、表現がニュアンスに富んでいるというが、それは日本人が繊細であるというより、日本語の構造が繊細であるということにすぎない。
日本語は、漢字と平仮名と片仮名の三つの文字からなり、平安中期以降は漢語・漢詩・漢文と和語・和歌・和文つまり漢語と和語との二重複線の歴史をたどった。
アルファベット文化圏の「言語学」では捨象されざるをえなかった、、
東アジア漢字文化圏の書字言語の諸現象。
なかでも構造的にもっとも文字依存度が高い言語といえる日本語の特質を
鋭くダイナミックにとらえた、石川日本語論の決定版。