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芭蕉の言葉~『去来抄』<先師評>を読む~(講談社学術文庫 2355)
復本 一郎
著
発行年月 |
2016年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
298p |
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大きさ |
15cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/日本文学 |
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ISBN |
9784062923552 |
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商品コード |
1019874083 |
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NDC分類 |
911.33 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2016年04月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1019874083 |
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著者紹介
復本 一郎(著者):復本一郎(ふくもと・いちろう)
1943年、愛媛県宇和島市に生まれる。横浜市で育つ。早稲田大学第一文学部文学科国文学専修卒業。同大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程単位取得満期退学。福岡教育大学、静岡女子大学、静岡大学を経て、神奈川大学経営学部教授。現在、神奈川大学名誉教授。文学博士。『芭蕉における「さび」の構造』で窪田空穂賞受賞。また、俳句分野の功績に対して第9回横浜文学賞を受賞。『俳句と川柳』(講談社学術文庫)、『俳句とエロス』(講談社現代新書)『芭蕉歳時記』(講談社選書メチエ)、『芭蕉俳句16のキーワード』(NHKブックス)、『江戸俳句夜話』(NHKライブラリー)など著書多数。
内容
「俳聖」と称される芭蕉ですが、不思議なことに彼自身の俳諧観を示した論は存在しません。その「欠落」を補ってくれるのが弟子たちが書きとめておいてくれた「師のことば」ですが、なかでもっとも芭蕉の作句姿勢をヴィヴィッドに伝えてくれるのは、向井去来による『去来抄』です。本書はそのうち芭蕉本人のことばを記した〈先師評〉を読み解き、芭蕉が句作に求めていたものはなにかを明らかにします。
「俳聖」と称される芭蕉ですが、不思議なことに彼自身の俳諧観を示した論は存在しません。藤原定家の『毎月抄』、心敬の『ささめごと』、世阿弥の『風姿花伝』のような著作はひとつも残されていないのです。あるのは紀行文や書簡、序跋のたぐいや評語だけです。それも片言隻句にすぎません。けだし芭蕉は論の構築、展開について考えるより句作の実際の行為に魅力を感ずるタイプだったのだと思いますが、後世のわれわれにとってはなんとも心もとない話ではあります。
そうした「欠落」を補ってくれるのが支考、許六、其角、土芳らの弟子たちが書きとめておいてくれた「師のことば」ですが、なかでもっとも芭蕉の作句姿勢をヴィヴィッドに伝えてくれるのは、向井去来による『去来抄』です。
『去来抄』は〈先師評〉〈同門評〉〈故実〉〈修行〉の四つのセクションから構成されますが、本書はそのうち芭蕉本人のことばを記した〈先師評〉を読み解くものです。芭蕉が句作に求めていたものはなにかを問うことは、今日にあって俳句を実作する者にとってもきわめて有益な作業になるものと信じます。